オーレックにみる市場対応/草刈機・刈払機特集

㈱オーレック(今村健二社長・福岡県八女郡広川町日吉548の22)は今春、雑草が一気に伸び始める季節に合わせ、草刈機の新型モデルを市場に投入した。日常的な管理作業からプロの現場まで、幅広く応えるラインアップだ。▽ラジコン草刈機「RCSP540」=最大45度の傾斜に対応し、中山間地域の急傾斜地でも安全性と作業効率を両立。遠隔操作により、長い傾斜地やソーラーパネル下、枝下など人が入りにくい場所でも安心して草刈り作業を行うことができる。同社・国内営業本部の担当者は操作性の向上について「誰が使用しても安定して動かせるようになった」と説明する。新モータードライバの採用で操作と動作のタイムラグがなくなり、障害物回避など細かな操作にも応答する制御性能が高まったという。また、過負荷を検知して速度を自動調整するAMS(アンチ・ミスファイヤー・システム)も改良し、過負荷によるエンジンストップを抑制する。「丈の長い草でも自動調整が働き、また密集した草地でも止まりにくくなった」と従来機からの改善点を挙げた。その他に、傾斜アシスト機能も向上し、傾斜地での直進性が高まった。足回りには独自設計のラグパターンを採用し、高い駆動力を確保。傾斜地での横滑りを大幅に軽減した。▽雑草刈機「ブルモアー ZHR800A」=シリーズ最高となる時速7・5㌔と13馬力を備えた立ち乗り型モデルで、耕作放棄地のような広大な土地から緑地管理まで幅広い現場で効率的に作業できる仕様とした。新たにエンジンカバーを採用し、デザイン性が向上。また足回りの強度向上により、長時間作業でも安定した走行を実現した。同担当者は「左右のクローラーを独立して操作でき、その場で旋回できるゼロターンが特徴」と語る。ハンマーナイフ46枚による処理力についても「ハイスピードで高能率が売りで、プロの使用にも耐える」と自信を示した。▽あぜ草刈機シリーズ「ウイングモアー」=5機種をマイナーチェンジし、新型式「WM646AF・WM746AF・WM757AP・WMC747AP・WMC1327F」を発売した。同担当者は「農業現場の声に応えるべく、より安心して使える製品へ進化させた」と話す。刈取部の角度固定位置を0~60度まで5段階に増やし、幅広いあぜ形状に対応できるようにした。ハンドル下部に固定フックを追加して運搬時の安定性を高め、ギアボックス周辺の強度も向上させた。▽雑草刈機「ブルモアー HRS815A」=雑草刈機としては業界で初めてFI(フューエルインジェクション)エンジンを採用(※同社調べ、2026年3月現在)。燃料を電子制御することで、始動性やメンテナンス性、出力の安定性が向上し、作業現場で求められる扱いやすさと安全性を高めたのが特徴だ。同担当者は「FIエンジンは温度や状態に合わせて燃料を自動で調整し、チョークなしで始動できる。寒い時でもすぐかかり、プロの作業環境でも力を発揮する」と話し、扱いやすさの向上を強調する。使い勝手と作業品質を引き上げ、幅広い現場での効率化が期待されている。






