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令和8年4月13日発行 第3594号 掲載

ショベルとクローラダンプ協調実証/住友重機械工業

 住友重機械工業㈱、住友建機㈱、㈱フジタは共同で、自律ショベルと自律クローラダンプの協調による建設現場の土砂積み込み・運搬のオートメーション化に関する実証試験を行った。土砂搬出自動化の実用性の評価を目的に施工管理システムからの指令で異なる自律型建設機械が協調し、▽掘削▽積み込み▽運搬▽排土―の作業サイクルを完遂できるかどうかを検証。その結果、機体同士が接触することなく、システムのオペレータ1人で安全に作業を実施できることを確認した。建設現場の省人化・高度化を目的に3社で協議を重ね、住友重機械・住友建機の自律ショベルと自律クローラダンプをフジタの施工管理システムに接続し、土砂の積み込み・運搬のオートメーション化について検証した。
 【実証実験の概要】自律ショベルと自律クローラダンプを協調させ、一般的な▽掘削▽積み込み▽運搬▽排土―の作業サイクルにおける作業効率と安全性の検証を目的に2026年1月19日から2月28日までの期間、フジタが千葉県で施工中の船橋都市計画事業海老川上流地区土地区画整理事業基盤整備工事の現場で実施した。
 【3社の役割】住友重機械は施工管理システムからの指示に従い、自律的に移動・掘削・積み込みを行う自律ショベルを提供。
 住友建機は自律ショベルをベースとしたICT施工対応油圧ショベル(SH200Z)を提供。フジタは施工管理システムから各建設機械(自律クローラダンプ、自律ショベル)に対して作業を指示する施工管理システムを開発。施工管理システムからの指示に従い、周囲環境に応じて指定位置への走行と排土を行う自律クローラダンプを提供。
 【実証結果ポイント】施工管理システムからの指令に基づき、異なる建設機械が現場で土砂の自律積み込みと自律運搬の協調作業を完遂。▽掘削▽積み込み▽運搬▽排土―の一連の作業に必要だった人員を2人から1人に削減可能なことを確認(ショベルとクローラダンプのオペレータに代わり、施工管理システムのオペレータ1人が必要)。今後、協調可能な建設機械の数が増えるほど省人化の効果は増大。クローラダンプの荷台位置を検知し、車体にぶつかることなく円滑な積み込みを実施。
 【今後の展開】自動化を想定した現場において、自律ショベルと自律クローラダンプの連携による土砂搬出自動化の実用性を評価できた。今後は安全性・信頼性・保守運用性のさらなる向上を進め、実用化と本格的な現場導入に向けた開発を加速。住友重機械、住友建機、フジタはICT・自動化・ロボティクス技術を活用し建設現場の省力化・省人化と生産性革新、安全で持続可能な社会の実現に貢献する。

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