FIエンジン搭載の雑草刈機を発売/オーレック

㈱オーレック(今村健二社長・福岡県八女郡広川町日吉548の22)は3月、雑草刈機シリーズ「ブルモアー HRS815A」を発売した。現行「HRS815」のマイナーチェンジモデルで、雑草刈機としては業界で初めてFI(フューエルインジェクション)エンジンを採用した(同社調べ、2026年3月現在)。燃料を電子制御することで、始動性やメンテナンス性、出力の安定性が向上し、作業現場で求められる扱いやすさと安全性を高めたのが特徴だ。
FIエンジンはエンジン温度や状態に応じて最適な燃料量を自動調整し、チョーク操作なしで始動できる。寒冷時でもスムーズにかかり、作業の立ち上がりを妨げない。エアクリーナーにはサイクロン式を採用し、大きな粉じんを効率的に除去することでフィルターの目詰まりを抑制。燃費悪化を防ぎ、メンテナンス負担の軽減にもつなげた。さらに各種センサーがエンジンを常時監視し、コンピュータ制御で燃料噴射を最適化することで出力の安定とエンジン寿命の延長を図った。
走行面では、クローラロックを新たに搭載。背丈の高い草や密集地でロータリー部が浮き上がるのを防ぎ、安定した刈り取りを可能にする。セルスタートを備え、エンジン始動の手間も軽減した。ナイフドラムの回転方向を切り替えるRSS(ロータリー・スイッチング・システム)も引き続き搭載し、刈り跡をきれいに仕上げたい場合はアップカット、飛び石などの前方飛散を抑えたい場合はダウンカットと、現場の状況に応じた使い分けができる。
同社の雑草刈機「ブルモアーシリーズ」は1982年の発売以来、農業分野を中心に長く利用されてきた。近年は企業や個人の敷地管理など用途が広がり、休耕地や空き地など多様な現場での安全性向上が求められている。こうしたニーズに応える形で、刈幅800㍉の作業性能や凹凸地での走行安定性を追求したクローラ、ロータリー正逆切替機構を備えたHRS815が誕生した経緯がある。今回のHRS815Aは、現場から寄せられた「より確実に始動したい」「長時間でも安定して作業したい」といった声を踏まえ、エンジン性能と走行安定性をさらに磨き上げたモデルとなる。FIエンジンの採用により、雑草刈機の使い勝手と作業品質を一段引き上げ、幅広い利用者の作業効率向上に寄与することが期待される。
〈製品仕様〉▽機体寸法=全長1670×全幅960×全高1000㍉▽総重量=260㌔▽最大出力=10PS▽刈幅=800㍉▽刈高=20~85㍉(無段階)▽能率(1時間)=0・7~2・7反▽走行=ベルトテンション式






