みどり戦略技術カタログから、高機動の畦畔草刈機/草刈機・刈払機特集

農林水産省は、みどりの食料システム戦略の実現に貢献する技術を取りまとめた「みどりの食料システム戦略」技術カタログ(Ver.5・0)を同省ホームページにて公表している。
これは、みどりの食料システム戦略の実現に向けて、戦略で掲げた各目標の達成に貢献し、現場への普及が期待される技術をまとめて掲載しているもので、農業・畜産業を対象とし、直近10年程度で開発された現在普及可能な技術と、近い将来、利用可能となる開発中の技術(2030年までに利用可能な技術)及びみどりの食料システム法の認定を受けた基盤確立事業について紹介。3月末に新たに公表したVer.5・0では、「現在普及可能な技術」23件及び「みどりの食料システム法の認定を受けた基盤確立事業」24件を追加して、合計452件の技術を掲載した。技術の概要をはじめ、同戦略における貢献分野(温室効果ガス削減等)、技術導入の効果、導入の留意点、価格帯・普及状況、技術の問い合わせ先などを記載している。
この中から、水稲作の技術として紹介されている「高機動畦畔草刈機」について概要をみる。
同機は走行部、刈取部、操作部等から構成されるリモコン式の電動草刈機で、1台で畦畔及び整備法面における草刈り作業が可能。各部の電源はバッテリーから供給され、走行部は走破性の高い一対のクローラ式で、刈取部は走行部の前側に位置する2連式のカッターユニット構造(回転刃)を採用。畦畔作業時は、フレキシブルアームによって左右刈取部の位置を変更でき、刈取部が畦畔上面及び畦畔法面に適用できる。
同機における作業効果としては、電動式のリモコン草刈機であるため、GHG(温室効果ガス)削減ならびに草刈り作業の大幅な軽労化及び安全性の向上を期待できる。作業者は従来の自走式草刈機のようにハンドルを持って機体を支える必要がなく、作業者負担の大幅な軽減を期待できる。また、作業者はエンジンの振動による影響に加え、飛び石、塵、埃の影響や作業機の反発を受ける危険性が大幅に減少するため、作業の安全性向上(作業環境の改善)を期待できる。
一方、導入の留意点としては、走行可能な畦畔条件が上面幅59センチ以上、畦畔法面傾斜角60度以下であること、走行可能な整備法面条件が傾斜角35度以下であることなどがあげられる。
同機は(株)ササキコーポレーションから電動ラジコン作業機「スマモ」RS400―1(走行ユニット)及び、畔草刈アタッチAZ720として現在、全国に市販されている。






