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令和7年4月21日発行 第3548号 掲載

市場に厚み、広がる対象分野/草刈機・刈払機特集

 各種草刈り用機械が、タイプを問わず好調だ。需要そのものの乱高下が少なく、堅調で手堅く推移、現場の必需品となっているからだ。
 その要因の1つに上げられるのが、草刈りに対応する現場、場面が増えていることだ。刈払機に始まり、手押し式、自走式、乗用タイプからインプルメント型、遠隔操作型そしてロボットと、商品そのものは裾野、間口を広げている市場に合わせてラインアップの整備が進んでいる。対象マーケットの広がりと各種商品の投入とが上手にかみ合って、需要を獲得している。
 なにより各種の草刈り用機械が活躍するフィールド、面積が広がっていることが大きい。このため、一般家庭で使用するカジュアルユースから、飛行場や河川敷・法面、スポーツグラウンド、公園などの大面積のフィールドまで、作業条件に適した機種投入が進んでいる。
 バリエーションに富んできているのが、最近の顕著な傾向となっている。商品構成的にも、市場的にも厚みを加えている。堅調な需要を支える大きな要因の1つとなっている、といえよう。
 草刈りの対象分野をピックアップしてみると、農村市場での畦畔、耕作放棄地などの管理はもちろんのこと、それ以外にも公園、公共緑地、運動公園内の各種施設、高速道路のインターチェンジや法面、河川敷や河川の法面、学校・工場の緑地帯そして街場の道路の中央分離帯まで様々な場面が浮かんでくる。バラエティーに富んでいる。しかもそれぞれで管理を要する面積も増えている。中には大規模化している箇所もある。
 例えば、適正な管理が欠かせない全国の都市公園等の整備量(ストック)は、国土交通省がまとめる「投資公園等整備現況」(別表参照)を見て分かる通り、増加傾向にある。
 令和5年度末の整備の現況は、令和4年度末と比較し、公園の箇所数は11万4707カ所から11万5327カ所と620カ所増加しているのをはじめ、面積は約13万531ヘクタールから約13万870ヘクタールと約339ヘクタール増加。
 この結果、1人当たりの都市公園等面積は10・9平方メートルに広がっている。公園内にある各種の運動施設も当然、整備対象となっている。
 また、年々整備が進む高速道路網では、インターチェンジ内の緑地帯や法面が拡大、延長。農村地帯では、圃場整備の進展に伴って大区画圃場が出現するなど、機械化対応を迫る条件が整っている。こうした現場での作業を効率的に、かつ省力化して安全に行っていく上で機械化対応が必要不可欠となっている。各種草刈り用機械の出番というわけだ。
 例えば農村市場にあっては、畦畔や空き地などの草刈り用として刈払機や自走式の導入が進んだ。果樹園では作業能力の高い乗用タイプや自律走行型が普及。中山間地での法面や区画の大区画化に向けてはトラクタ汎用利用が可能となるインプルメント式と、場面、用途、作業場所など条件に応じて使い分けができるようになっている。
 街場の緑地管理でも、作業面積の大きなところでは乗用タイプやベースマシン利用のインプルメントが活躍、法面での作業用としてラジコン・リモコンなどの遠隔操作型が使われるなど、場面場面で使用機械を選択するようになっている。
 こうした各製品をユーザーにどう落とし込んでいくのか、販売サイドの提案力がこれまで以上に問われている。

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