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令和7年4月21日発行 第3548号 掲載

7月に第15回国際芝草研究会議/芝管理・緑化資機材特集

 今年の芝地管理技術関連の動向を語る上で外すことができないのが日本芝草学会(赤嶺光会長・琉球大学教授)が主催する第15回国際芝草研究会議(ITRC2025・外木秀明大会実行委員長)だ。7月12~16の5日間、長野県北佐久郡軽井沢町の軽井沢プリンスホテルウエストを主会場に開催される。主催者として日本芝草学会は、ITRC2025の開催準備と、学会の年次行事であり、例年、初夏に開催する春季大会と重なるため、今年は春季大会を中止としている。
 ちなみに秋季大会は、10月24~26の3日間、熊本県益城郡益城町杉堂の東海大学阿蘇くまもと臨空キャンパスで開催することが決まっている。初日の現地見学会に続いて、2日目にシンポジウム、部会、情報交換会、そして3日目に口頭発表というスケジュールとなっている。
 さて、国際芝草研究会議(ITRC)。日本で開かれるのは1989年以来、36年ぶりのこととなる。4年間隔で開催されており、日本では2度目となる。国際的な芝草研究者との有効な人的交流の促進を目的に、1969年のイギリスを皮切りに、アメリカ(1973年、1993年、2017年)、ドイツ(1977年)、カナダ(1981年、2001年)、フランス(1985年)、日本(1989年)、オーストラリア(1997年)、イギリス(2005年)、チリ(2009年)、中国(2013年)、デンマーク(2022年)で開かれ、今回日本に戻ってきた。
 「芝草の生産と利用のあらゆる芝草の研究および情報を発表する国際会議を開催することによって、芝草科学の研究と教育を推進する」を目標に掲げるITRCでは、世界各国から芝草研究者らが参集、最新の研究成果などを発表し、研究をリードしていく。
 この会議の日本開催に向けて尽力した外木秀明・大会実行委員長は、やや停滞気味にある芝草研究を刺激し、さらに発展することにつながると今回の開催意義を強調、芝草産業活性化に向けての「投資」という立場を示している。
 また今回のITRC2025の開催に当たっては、国連が世界を変革するための持続可能な開発目標として掲げたSDGsと芝草関係者が達成に貢献できる項目がいくつかある点にも着目。具体的に「目標3:すべての人に健康と福祉を」や「目標15:陸の豊かさを守ろう」などとも関連深いとして、緑地機能を最大限に活かしたみどり豊かな生活環境の創出に寄与する大会という方向性を示している。
 この11日には、大会プログラムの暫定版を学会ホームページにアップして、受入体制を着々と進めている。
 おおまかな大会日程をみると、大会初日となる7月12日の歓迎会を兼ねた開会セレモニー、基調講演に続いて、2日目の13日は終日、実務者セミナーと口頭発表。特に実務者セミナーについて主催者サイドでは、ゴルフ場やスポーツターフ関係者にとって有益な発表が行われるとして、聴講を勧めている。3日目の14日は、午前中が大学院生スピーチコンテストと口頭発表、午後は口頭発表が行われる。
 そして大会4日目の15日は、2~3カ所の視察先を計8ルートで実施する現地見学会。埼玉県コースと長野県コースの2つが用意されており、視察地は埼玉県コースが、2002年のサッカーW杯会場でJリーグ・浦和レッズの本拠地である埼玉スタジアム2002、ラグビーW杯が開かれた熊谷ラグビー場、日高カントリークラブ、JRA東京競馬場、大宮盆栽美術館。 
 長野県コースは、浅間高原カントリークラブ、サニアパーク菅平、長野Uスタジアムなどとなっており、この中から2~3カ所選んでコースを設定、見学することとなっている。
 大会最終日となる16日は、日本開催らしく、環境対応力に優れていることなどから注目を集める芝品種であるゾイシアに関するシンポジウムと口頭発表を午前中に行い、午後に次回開催国を決める総会、コンテスト表彰式、晩餐会が執り行われることとなっている。

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