砕土率計測システムを開発/農研機構

農研機構は4日、耕うん時の土壌の砕土率をリアルタイムで計測するシステムを開発したと公表した。
砕土率とは、長径20ミリ未満の土塊が土壌中に占める割合を重量ベースで表した数値で、作物の出芽率にも影響する重要な指標。これまで、耕うん作業中に砕土率を確認することは困難とされていたが、同システムを使うことで、トラクタの運転席モニターからリアルタイムで砕土率を確認できるようになる。
同システムは、カメラ、パソコン、GNSS、モニターで構成されている。カメラとGNSSアンテナをトラクタのロータリー後方に設置し、そのカメラで耕うん直後の土壌表面を撮影。それをパソコンで画像処理することにより砕土率を計測する。
計測された砕土率は、リアルタイムでトラクタの運転席モニターに表示されるため、耕うん状況に応じた作業速度の調整が可能となり、作業能率の向上と出芽率改善の効果が期待できる。また、砕土率の計測と同時にGNSSによる位置情報も取得しているため、オフラインで圃場の砕土率マップを作成することも可能。
今後は、夾雑物の混入による誤差を低減するアルゴリズムの改良や機械学習の利用を進めると同時に、土壌の特性が異なる場所での実証試験を行い導入効果を検証するなど、早期の社会実装を目指す。






