大臣賞にサンファーマーズ/農林省・知財功労賞選定

農林水産省は11日、第1回農林水産・食品分野における「知財功労賞」の受賞者を選定・公表した。これは、特許庁が以前から実施している「知的財産権制度活用優良企業等表彰(経済産業大臣表彰)」と併せて、農林水産・食品分野における知的財産の保護・活用を推進するため、今年から新たに農林水産大臣表彰と輸出・国際局長表彰を創設したもの。
我が国の農林水産業の競争力発揮、付加価値向上のためには、農林水産・食品分野においても、知的財産を戦略的に保護・活用することが必須となっている。そこで、知的財産の保護・活用により事業経営の発展に顕著な成果を収めた事業者を顕彰することとした。受賞者数は農林水産大臣表彰1件、輸出・国際局長表彰2件以内。
今回、初の農林水産大臣表彰に輝いたのは、(株)サンファーマーズ(静岡県静岡市)。輸出・国際局長表彰を受けたのは、(有)綾園芸(宮崎県東諸県郡綾町)と栃木県。
各受賞者の取り組みは次の通り。
【農林水産大臣表彰】
▽サンファーマーズ:複数の農業法人等の出資により設立され、加入生産者に限定して、トマトの糖度を高める栽培ノウハウと潅水を制御するシステムをセットでライセンスするなど、ノウハウを戦略的に保護・活用している。国内外で通用するブランド名「アメーラ」とブランドカラー「アメーラレッド」を活用し、統一ブランドを展開するとともに、同社による全量買い取り等を行い、ブランドを管理することで、高付加価値化を実現している。
【輸出・国際局長表彰】
▽綾園芸:ラナンキュラス属の新品種を育種し、年間を通し需要があるロングラン品種は国内外で育成者権を取得する一方、2~3年でトレンドの入れ替わりを見込む品種はシリーズ化し商標権を取得するなど、育成者権と商標権を戦略的に使い分けている。また、海外のパートナーともライセンスを締結し、そこから得られるロイヤリティを活用し、トレンドを見据えた新品種を繰り出す知財サイクルを確立している。
▽栃木県:主力品種を「とちおとめ」から、後継の「とちあいか」に順次切り替えるなど、品種の円滑な更新に成功している。また、海外でも育成者権・商標権を取得し、国内外において、品種とブランドの両面から保護を行っている。
なお、表彰式は特許庁の知財功労賞と合同で、4月中に実施する予定。






