市場の概況:サービス対応軸に需要引き出す/鹿児島県特集

農林水産省が発表した鹿児島県の2022年度の農業産出額は5114億円で、前年に比べ2・3%増加。主にイモ類、豚、鶏の産出額が増加した。イモ類は加工用かんしょ(サツマイモ)の価格が上昇し、豚は肉豚の価格が上昇。また鶏はブロイラーにおいて出荷羽数の増加に加えて価格も上昇し、それぞれの産出額が増加した。一方で、野菜は主にキュウリ、ピーマン、キャベツの価格が低下。肉用牛は、主に子牛の生産頭数が減少し、それぞれ産出額が減少した。上位10品目は、肉用牛が1228億円で1位。以下順番に、豚(909億円)、ブロイラー(889億円)、鶏卵(316億円)、米(169億円)、かんしょ(164億円)、茶(生葉)(154億円)、ばれいしょ(141億円)、さとうきび(128億円)、生乳(88億円)。
生産農業所得は1493億円となり前年より219億円減少となった。
農業産出額は北海道に継ぐ全国2位を維持し、また過去最高額となったが、一方で所得率は29・2%と、広島県と同率で全国最下位だった。畜産の利益率の低さが一因とみられ、今後のブランディングが課題となる。県の24年度当初予算において農林水産業の予算は23年度と比べ16・3億円の減少となったものの、「稼ぐ力の向上」をテーマに国内の販路拡大として「かごしまの食販売促進強化」や「和牛日本一鹿児島PR」などの事業に予算を計上した。また輸出においては、21年度に農林水産物の輸出額が311億円を突破したことを皮切りに、23年度には円安を追い風に約367億円となり、過去最高額を更新した。塩田康一鹿児島県知事は、25年度に約500億円達成を目標に、大規模輸出商談会への出展など、官民一体となった輸出拡大に力を入れるという。国内外に向け鹿児島ブランドのアピールに期待が高まる。








