未来のコメづくりシンポジウム開催/農林水産省

まず同省が昨年実施した生産実証について説明した。昨年は仮説「菌根菌+土壌改良資材(ビール酵母等)を用いて、乾田直播と不耕起で水稲多収米を栽培し、慣行に比べ生産コスト6割削減」を実証するべく、全国の北海道から中国・四国の6地域にて、8生産者が全54パターンの生産実証を行った。パターンは耕起・不耕起や湛水・節水・天水、バイオスティミュラント資材のあるなしなどの形で、様々な品種を地域特性等を加味した上で栽培したもの。その結果、収量が多く取れた箇所を中心に、1キロ当たりの生産コスト100円未満を達成した生産者が出たという。また、収量が低い箇所についても、1反当たりの生産コストは大きく下がっている結果が得られたとした。
次いで、栽培実証を行った生産者3人が昨年の結果を報告。埼玉県杉戸町のヤマザキライスは節水型マイコスDDSRを昨年4月30日にドリルシーダーで乾田直播。出芽後も順調に生育し、酷暑の夏となったが、乾いた時に入水する形で通水は5回のみで、無事収穫を迎えたという。耕起・播種・育苗・代かき・田植え・水管理が不要となり、同社比較で慣行に比べ設備機械コストは6割減、投下労働時間7割減を達成した。これにより、昨年産は1キロ当たり生産コスト120円、売上高のうち生産原価は40%を実現。将来的には同75円、同32%に達する見込みとした。バイオスティミュラント資材の登場により出芽後の水張りをほぼしなくても良くなり、パワーハロー↓ドローンまたはブロードキャスタによる散播↓ケンブリッジローラーまたはニプロスリップローラーシーダによる覆土という簡素な播種体系で、小中規模の農家でも取り組めるという。一方で、場所によっては収量が取れない、枯れてしまった箇所もあったとし、適地適作の水の使い方が重要となることや、雑草の管理、連作障害などが問題になるなどと語った。








