水管理システム効率利用を/石川県農業法人協会などスマ農研修会

冒頭、同協会副会長の林浩陽氏((株)林農産代表取締役)が挨拶を行い、参集した100名以上の関係者に謝意を示し、営農における水回りをどうするかという課題を取り上げるべく開催したと趣旨を説明。YouTubeで農業関連の動画をアップする農チューバーでもある林氏は、農業関連製品モニターとして様々なサンプルを活用しており、その中でいろいろなことに気づいたと述べ、「水管理システムいろいろ試してみた!」と題して事例発表を行った。
発表によると、氏らが管理する野々市の圃場は1枚約7アール×約600枚にのぼり、水管理に苦労。労力軽減のため水管理システムを導入し始めた。笑農和「パディッチ」、北菱電興「アクアポート」、未来工業「水田当番」、Farmo「水位センサー」を試した結果、水回りしないメリットが大きく、さらにシステム設置の圃場は収量が概ね伸びたという。また、昨年及び今年の8月は水温が32~35度Cとなる猛暑に見舞われたが、日中通水などにより猛暑対策にも有効だった等と振り返った。水管理システムはスマート農業の入門に最適であり、ぜひ自分の圃場の環境に合わせて導入してみてほしいと推奨した。
次いで、農研機構農村工学研究部門水利工学研究領域水利制御グループ上級研究員・人見忠良氏が「ICTを活用した効率的な水管理について」を基調講演。ICTを用いた配水管理システムの実証結果について発表した。同システムは河川~水田~排水路に至る過程のうち、分水工から用水路、調整池、排水施設、パイプライン、水田までをスマホやタブレット、パソコンを用いて遠隔監視・自動制御するもの。幹線や圃場の水管理システムと併用することで農業水利施設全体を制御し、管理労力や維持管理費の節減及び省エネを図る。人見氏は愛知・静岡・茨城で実証を行い、排水管理システムにより電気料金が3~6割削減できたと述べ、効果を高めるには末端の圃場での節水や作業回数が多い施設へのシステム導入などが有効などと報告した。








