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令和8年5月4日発行 第3597号 掲載

スマート機能を強化/クボタ・夏秋の新製品

 既報の通り㈱クボタ(花田晋吾社長)は21日、2026夏秋新製品として、トラクタ「JBシリーズ」5型式、同じく「NBシリーズ」5型式、自脱型コンバイン「KCシリーズ〈6条刈〉」2型式を発表した。前号に引き続き自脱型コンバイン「KCシリーズ〈6条刈〉」2型式の開発のねらい、主な特徴、主要諸元、希望小売価格などをみる。
 【クボタ自脱型コンバインKCシリーズ〈6条刈〉】
 〈開発のねらい〉クボタの自脱型コンバインでは、営農支援システムKSAS(クボタスマートアグリシステム)と連携する食味&収量センサーやメッシュマップ機能(オプション)の搭載、GS仕様のラインアップ等、スマート機能を強化してきた。今回、「詰まりセーブ」「eセーブ」といった新機能の搭載やKSAS連携機能の追加、キャビン内の快適性向上による疲労軽減、運転席から降りずに作業することを追求した操作性の向上、ランニングコスト抑制を図るモデルチェンジを実施する。
 〈発売型式〉
 ▽KC6115(6条刈115馬力)とKC6130)6条刈130馬力)の2型式
 〈主な特徴(★は新機能)〉
 ①スマート機能の強化=★搬送詰まりのリスクを低減する「詰まりセーブ」機能を採用。刈取HSTの油圧圧力をセンシングして圧力の変化量で搬送詰まりを検知するため、未熟練者でも安心して作業ができるとともに、詰まりによるダウンタイムを削減する。
 ★燃料消費量を削減する「eセーブ」機能を採用。脱穀精度を保ちながら、エンジン回転数と最大車速を制御することで、約10%の燃料消費量を削減する。
 ★直進キープ機能に「ボイスアラーム」と「バックGS」を追加。操作が不慣れな未熟練者の刈取り作業をサポートし、刈取り作業中の疲労感を軽減する。
 ★KSASと機械の連携状況や自動日誌の作成状況をメーターパネルに表示する機能を追加。また、KSASを介して機械の設定を保存したり、呼び出すことができる機能も採用し、複数の機種で同じ設定を共有したり、圃場条件に応じた設定を使い分けたりすることが可能となり、機械の設定準備にかかる手間を削減する。
 ②長時間作業の疲労軽減と操作性・安全性の向上
 ★運転席の設計を見直すとともに、「大型アームレスト」と「フットサポート(膝当て)」を新たに採用。負担の少ない作業姿勢を保持し、身体的疲労を軽減する。
 ★「10インチカラー液晶タッチ式メーターパネル」を採用。従来機のモニターから面積比で2・4倍の大きさで視認性が向上。タッチパネル式とすることで、より使いやすくなった。
 ★刈取部のミラーに電動調整式を採用。運転席内から上下左右の鏡面調整ができる。また、送塵弁の調整やカッター切断長の切り替えも電動式を採用し、メーターパネルから操作することが可能。運転席から降りずに操作できる。
 ★メーターパネルからの操作が可能な「CANラジオ」や「ドリンクホルダ」「ユーティリティホルダ」「USB電源口」を採用。「CANラジオ」は、Bluetooth接続に対応し、ハンズフリーでの通話や携帯型の音楽プレーヤーの接続が可能。
 ★照射範囲が広く、照度の高いLEDライトを採用するとともに、その配置を見直した。視認性が向上し、作業者の安全性が向上。
 ★農研機構の自脱型コンバイン安全性検査(2027年基準)に対応する機構を採用。オペレータの離席を検知すると7秒以内に作用部が停止し、手こぎレバーを上げると脱穀部のみが動く仕様となっているため、従来通りの手扱ぎ作業が可能。作業者の安全性が向上する。
 ③ランニングコスト低減につながる耐久性の向上=★刈取部の引き起こし爪や脱穀扱ぎ胴円筒部に強度アップした材料を採用。また、脱穀スクリューへの熱処理追加や、脱穀受け網部に炭素鋼のライナーを採用することで耐摩耗性を向上。交換頻度が高く、ランニングコストが大きい部品の耐久性向上を図ることで、整備費用の負担低減に貢献する。
 ④点検整備を効率化するメンテナンス性の向上=★インタークーラー・オイルクーラー・燃料クーラーをオープンさせて保持する「クーラーオープン」機能を採用。従来機での2人作業が1人で作業でき、分解を伴う清掃作業を容易化する。
 ★「メンテフリープレエアクリーナ」を採用。プレエアクリーナのメンテナンスが不要となり、日常のメンテナンスの手間を削減。
 ★6㍑の大容量注油タンクを採用。従来機から1・5倍の容量になり、オイルの補填回数を減らし、メンテナンス作業の効率化を図る。
 ★運転席の近くに「バッテリーカットスイッチ」を採用。ワンタッチでバッテリーアース接続を切断することができ、機械を長時間使用しない場合のバッテリー劣化を抑制する。
 ⑤馬力・車速に頼らない作業能率の向上
 ★刈取部の引き起こし上部空間を従来機よりも50㍉拡大。長稈品種や高ボリューム作物でも、穂先の引っ掛かりを抑制し、ヘッドロスの低減や扱ぎ胴へのスムーズな搬送による脱穀負荷の軽減を実現する(7条刈DR7130で採用済み)。
 ★大型の扱ぎ深さモーターを採用。扱ぎ深さ調節速度を高速化して、急な稈長変化があっても最適な扱ぎ深さを維持できるため、脱穀負荷の軽減と作業ロスの抑制で作業能率の向上を図る。
 〈発売時期〉2027年1月
 〈希望小売価格(税込み )〉
 型式 KC6115S―W―C=2162万6000円~KC6130GS―PFQW2―C=2686万2000円
 〈主要諸元〉▽商品名=KC6130▽派生区分=GS―PFQW▽機体寸法=全長5360×全幅2315×全高2735㍉▽重量=5130㌔▽エンジン型式名=V3800―TI5H―CA3▽種類=水冷4サイクル4気筒立形ディーゼルインタークーラーターボ[直噴]▽排気量=3769立方㌢▽出力/回転速度=95・6㌔㍗(130PS)/2400rpm▽燃料タンク容量=120㍑▽クローラ中心距離=1255㍉▽クローラ幅×接地長=550×1950㍉▽平均接地圧=23・4kPa(0・239㌔㌘/平方㌢)▽最低地上高=225~385㍉▽変速方式=油圧モーター式[HST]▽走行速度=前進0~1・07、0~2・05、0~3・38㍍/秒(前後進とも同じ速度)▽刈幅=2030~2080㍉▽刃幅=1990㍉▽適応作物範囲=550~1300㍉▽脱穀方式=下扱ぎ、単胴、軸流式▽タンク容量=1970㍑▽作業能率=6~39分/10㌃

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