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令和8年4月27日発行 第3596号 掲載

温水除草システムがグッジョブ賞/ケルヒャージャパン

 ケルヒャージャパン㈱(挽野元社長・神奈川県横浜市港北区大豆戸町639の3)は、国土交通省北上川下流河川事務所(宮城県大崎市)と連携して取り組んできた温水除草システムの試験施工が評価され、3月26日、同事務所が実施する「グッジョブ賞(出張所長表彰)」を受賞した。
 2025年7月8日、ケルヒャーは国土交通省北上川下流河川事務所大崎出張所および㈱金原土建と協力し、宮城県大崎市古川下谷地の江合川左岸堤防において、全国初となる河川堤防での温水除草システムの実証実験を開始した。
 施工後は翌日から7日間の定点観測と、その後も週1回ペースで約3カ月間のモニタリングを継続。雑草の枯死状況・植生抑制効果・従来工法との比較を検証した。
 実証はその後も継続的に展開され、計4回の試験施工を実施。除草剤を一切使用しない温水除草に加え、ボイラー燃料に㈱ユーグレナの次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」(HVO100%)を活用することで、CO2排出量の実質削減に貢献できることを確認した。
 同事務所が推進するカーボンニュートラルの取り組みへの継続的な技術協力と、一連の実証を通じた成果が評価され、今回の受賞に至った。
 〈評価ポイント〉
 ①薬剤ゼロ、CO2削減にも貢献=除草剤・農薬を一切使用しない温水除草技術に、燃焼時のCO2排出量が実質ゼロとなるバイオディーゼル燃料サステオを組み合わせて、環境負荷の低い除草工法として提案・実証。
 ②計4回にわたる継続的な試験施工=長期モニタリングと複数回の施工を通じて、除草効果の持続性と再現性を確認。
 ③全国初の取り組み=河川堤防における温水除草の実用化は国内初の試みであり、今後の河川管理への普及が期待される。
 〈温水除草システムについて〉
 温水除草は100度C近い高温水を雑草に散布することで、雑草の根のタンパク質構造を変異させ、根から枯らす方法。薬品(除草剤、農薬)を使用しないため、人体や農作物、家畜に与える影響がなく、安全で環境に優しい除草作業を実現する。
 ケルヒャーは、除草に最適な温度を維持する機能がある温水高圧洗浄機に専用ノズルを組み合わせることで「温水除草システム」を開発した(2022年商標登録)。2024年12月には国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)への登録が完了し、公共工事での活用が広がっている。

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