田植え不要の米づくり支援/農林省・8年度予算

農林水産省の「田植え不要の米づくりコンソーシアム」は、政府の令和8年度予算の成立を受けて、取り組みを本格化させる。スマート技術体系への包括的転換加速化総合対策事業(スマ転事業)、生産力強化に向けた稲作経営モデル確立支援事業、スマート農業・農業支援サービス事業加速化総合対策事業(サービス加速化事業)、中山間地域等直接支払交付金、元気な地域創出モデル支援(地域力活用型)などの事業を推進し、水稲直播栽培技術の検証、普及を図ることとし、スマート農業技術を活用した農業機械の導入、新たな生産方式への転換に必要な経費などを支援する。
同コンソーシアムは昨年9月、省力化に資する田植え不要の米づくり(直播栽培)を推進するために農林水産省が立ち上げた。
関係予算の主な内容をみると、スマ転事業(スマート技術体系への包括的転換加速化総合対策事業)は、スマート農業技術を活用し、農業機械の導入とあわせて、その効果を高める栽培体系への転換等を行う産地の取り組みを支援する。
例えば、直播栽培と移植栽培を組み合わせた作期分散等の新たな生産方式に転換することにより、自動操舵システムを活用した播種機の導入に対する支援(農業機械の導入支援)や、直播栽培に必要となる種子や種子コーティングに要する経費についても支援を受けることができる。
サービス加速化事業策は、農作業の受託等を行う農業支援サービス事業者の機械導入支援等を支援。直播作業の受託を行うサービス事業の立ち上げや事業拡大に向けたニーズ調査やデモ実演のほか、サービスの提供に必要なドローンの導入等に活用可能。
食料安全保障強化に向けた水稲低コスト・多収栽培技術の開発は、米の生産コストを大幅に低減するために、水稲の低コスト・多収栽培技術として、乾田直播、再生二期作及び節水型乾田直播栽培技術の開発・評価を実施する。
節水型乾田直播は、低コスト化に資する新たな直播栽培技術として注目されているものの、科学的な検証や評価が十分に行われているとはいえない。
そのため、同技術の確立に向けて水管理技術等の栽培管理技術の評価・開発や、GHG排出量や生物多様性への影響の評価、生産コスト低減効果の検証を行う。









