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令和8年3月23日発行 第3592号 掲載

改質リグニンで報告会/林野庁

 林野庁は13日、都内京橋のTKPガーデンシティPREMIUM京橋ホール22Bで「新素材で森と産業をつなぐ」と銘打った「改質リグニンの事業展開に向けた実現可能性調査成果報告会」を開催、木質系新素材としてこれからの需要拡大が期待される改質リグニンの今後の可能性、方向性を確認した。
 この報告会には、木質系新素材に興味を示す企業の担当者らをはじめ、大学や試験研究機関の研究者、行政の関係者ら約150名が出席し、成果の共有を図るとともに、質疑応答などで現状を掘り下げた。
 改質リグニンとは、木質バイオマス由来の新素材。セルロース、ヘミセルロースと並ぶの木の主要3成分の1つであるリグニンを活用して、様々な高機能材料の素材としての展開が可能だ。
 成果報告会では、主催者である林野庁の谷村栄二次長が挨拶に立ち、2050ネットゼロには地域林業の活性化が欠かせないし、日本全体の活性化につながるとした上で、日本固有の樹種であるスギから取れる改質リグニンは、高機能でこれまでにない価値を生み出すと評価。製造技術確立へ後押しし、調査を実施しているとし、その成功には関係者の連携が実りある形になる、と呼びかけ、今回の成果発表会がひとつの契機になればと期待を寄せた。
 この後、東京大学未来ビジョン研究センター教授の菊池康紀氏が「森林資源と先制的ライフサイクル管理」と題し基調講演。続いて専門講演としてリグニンネットワーク代表で森林総研上席研究員の山田竜彦氏が「地域産業を創出する改質リグニンのポテンシャル」について話した。
 第3部で林野庁の委託を受け「改質リグニンの事業展開に向けた実現可能性調査」を実施した大日本ダイヤコンサルタントによる成果報告が行われ、最後に名古屋大学教授の福島和彦氏が講評を述べ、改めて改質リグニンの可能性を強調し、対応を要請した。
 そして最後に谷村次長が改質リグニンなどの木質新素材が果たす役割を示し、循環サイクルにいることに関心を持っていただければと呼びかけた。

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