過去最高の売上げ達成/第13回ヤハタ会総会・事業説明会

農機部品の大手・(株)ヤハタ(米田正社長・大阪府八尾市新家町3の51)は13日、パートナー企業と組織するヤハタ会(家鋪渡会長・岸和田ステンレス(株)社長)の「第13回総会」および「(株)ヤハタ事業説明会」をシェラトン都ホテル大阪にて開催した。当日はヤハタ会の会員87社が一堂に会した。総会では新たな会員3社が紹介され、2025年度の事業報告や2026年度の事業計画案並びに予算案などが審議され、いずれも承認された。また、事業説明会では米田社長が今後の運営方針を発表。続けて営業・管理・品質統括本部の各部長が事業説明を行い、終盤には同社のSDGs推進活動の報告があった。
総会の冒頭、家鋪会長が登壇し、ヤハタ会の日頃の運営協力について会員企業に謝意を示し、「昨年12月に70歳になりましたが、まだまだヤハタ会と共に頑張りたい」と力強く挨拶した。
また、高市政権の成長投資の話題に触れ、「我々の業界にできる仕事が増えることが見込まれる。日本の将来のために、ヤハタ会と共に今後も仕事に邁進したい」と力を込めた。
続けて家鋪会長が総会の議長に選出され、ヤハタ会の報告事項、審議事項、協議事項が発表された。報告事項ではアルプススクリュー(株)(長野県)、クラウンファスナー(株)(山梨県)、望月螺旋(株)(静岡県)の3社が新たな会員として紹介され、各社の代表がその場で立って挨拶し、万雷の拍手で迎えられた。
続けて、ヤハタ会の事務局長にユウキ産商(株)の青木信介社長が選任された。
審議事項の第2号議案では2026年度の事業計画(年間スケジュール案)を青木事務局長が報告し、「5月28~30日に海外研修会を予定している」と述べた。
総会の閉会後はヤハタ事業説明会に移り、冒頭に米田社長が登壇。ヤハタの事業に関する協力について感謝を述べたうえで、同社の運営方針について説明した。
米田社長は、100周年の売上げ1000億円に向けて、Quality(品質)、Cоst(コスト)、Delivery(納期)のQCDに加え、SDCを徹底すると強調した。
SはSecurityで、顧客との取引に関わるサイバー攻撃の対策。DはDX(デジタルトランスフォーメーション)で、受発注から請求支払いまでEDI化していくこと、また自己学習をするAIを導入して管理業務に役立てていくこと。CはCоnvenience(便利)で、ヤハタが顧客にとって便利な存在であるべく研鑽に励むとした。
続けて「国内のみならず、海外の競合メーカーに打ち勝つ価値づくり、勝てる品質、勝てるコスト。これを築かねばならない。そして生産性の向上と業務の効率化も図らねばならない」とし、「我々の強みは、販売・製造のネットワーク、国内外におけるサプライチェーンの充実にあり、その核となるのが強い絆で結ばれたヤハタ会です。同会と共にヤハタの多様性を拡大していきたい」と強調した。
このあと各部門から事業説明が行われた。営業統括本部からは2025年度の事業実績と市場動向について報告があり、奥本正人本部長は、「ヤハタ単体の売上げは330億円で前年比4・3%増となり過去最高を更新した。ただ、主力顧客である農機・建機業界では2023年後半以降、減産傾向が続いており、目標達成には届かなかった」などと説明した。
農業機械市場ではトラクタが主要機種であり、北米ではインフレや高金利、欧州では公共投資の減少などの影響で需要が縮小した。2026年度については欧米市場で関税などの影響もあり不透明要因は残るものの、市況は横ばいから微増程度との見通しが示された。
2026年度の売上げ目標はヤハタ単体で367億円、グループ全体で654億円を掲げる。営業活動では属人的な営業から組織的な営業へ転換し、顧客情報や市場動向を共有しながら競争力を高めていく方針を示した。既存顧客の深耕に加え、新規分野や新規顧客の開拓にも取り組む。
管理統括本部からは資材購買部の取り組みが報告され、2025年度の購買額は86億円となり、協力企業からの調達が全体の約半分を占めると説明。三田剛史部長は、「コストダウン活動では年間3600万円を目標に掲げ、材料変更や工程改善などによる提案で3403万円の削減を実現した」と報告した。請求書電子化や包装形態の見直しなどによる業務効率化や環境対応への協力も呼びかけた。
品質統括本部からは品質保証部の取り組みとして、工程変更管理の徹底を重点課題とする方針を示した。伊井秀臣部長は人、設備、材料、方法のいずれかに変化があれば必ず検証と承認を経る変更管理を徹底することで、重大な品質不具合を未然に防ぐ必要性を強調。サプライヤー各社に品質管理体制の強化を求めた。
最後にSDGs推進活動の報告が行われ、会員企業へのアンケート結果の共有や環境・社会分野の取り組み事例を紹介。会員企業同士の情報共有を進めながら持続可能な取り組みを広げていく考えを示した。
事業説明会のあとは懇親会が開催され、ヤハタ会の中江良一副会長(紀州ファスナー(株)社長)および(株)ヤハタの藤田智尚取締役専務理事の挨拶のあと、歓談が始まった。
会の中盤にはヤハタの八幡公造名誉会長が挨拶をし、会場を沸かした。
翌日はディアーパークゴルフクラブ(奈良市)にてヤハタ会のスポーツ大会を開催し、参加者は一層の親交を深めた。









