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令和8年3月16日発行 第3591号 掲載

スマ農機の推進に力/熊本県特集・各社の対応

26年度は、乾田直播の提案や密苗仕様の直進アシスト田植機の推進を柱に展開する方針だ。乾田直播については、顧客から圃場の一部を借りて実証実験に取り組む計画で、技術提案の実効性を高める狙いがある。また、担い手農家を中心に大型農機の提案を強化し、トラクタにディスクティラーなどの作業機を組み合わせた実演を積極的に行う。そのほか、精度誤差6センチの「CLAS(シーラス)」を利用した自動操舵システムは年間通信料不要などの特徴を訴求し、販売促進を強める。7月にはグランメッセ熊本で大規模展示会を開催するほか、年2回の拠点合同実演会も予定しており、顧客接点の拡大を図る。修理整備サービスでは、「お客様の手を止めないサービス」の推進と並行して、スタッフの負担軽減に向けた勤務体系の見直しなど、内部体制の整備も課題としている。技術力の維持と働きやすい環境づくりを両立させることで、サービス品質の向上と安定した収益基盤の確立を目指す構えだ。ISEKI Japan九州カンパニー中部営業部熊本地区の2025年度は、米価上昇を追い風に市場全体が活性化し、売上げは前年実績を上回り、計画も達成した。蔵野伸也営業本部長によれば、飼料用米と並行して水稲作付けを増やす農家が見られ、米関連機器の需要が顕著に伸びたという。穀物乾燥機や色彩選別機は堅調に推移し、保冷庫は大型機種を中心に入荷待ちが続く状況となった。米価上昇が農家の投資意欲を刺激し、「お客様が喜んでくれた」と同本部長は1年を振り返る。25年度の主要機の動向では、トラクタは40馬力帯の「BFREX」が好調で、36馬力の低コストモデルも販売を伸ばした。田植機は5条・6条植えが堅調で、コンバインは4条刈を中心に、5条・6条刈も動きが見られた。草刈機は全般的に需要が高まり、ラジコン草刈機も順調に売れたという。26年度について、蔵野本部長は「顧客の購買意欲は継続しているが、在庫不足が懸念材料」と語る。スタッフには納期確認の徹底を指示し、慎重な商談を求めている。一方で、主要機以外の関連商材は十分な在庫を確保し、上期の需要増に対応できる体制を整えた。今年度の推進機種としては、7月からプロモーションを開始するトラクタ「Japan」シリーズの「BJ」が柱となる。自動操舵システム「CHCNAV」も堅調で、スリップローラーシーダーを活用した乾田直播の実証も進める。24年に取り扱いを開始したNTTe―ドローンテクノロジー社のドローン「AC102」は、1回の飛行で2・5ヘクタールの農薬散布が可能で、中規模農家向けの販促を強化する方針だ。また、水田雑草の発生を抑える「アイガモロボ2」やレベリングシステムの提案も進める。3月後半にはグランメッセ熊本で大規模展示会を開催。作業機やラジコン草刈機の実演会も予定しており、顧客とのコミュニケーションの場を広げる。修理整備サービスでは、25年度の収益増を受けてスタッフ増員が急務となっている。受注増に対応するための体制強化に加え、技術力向上や勤務環境の整備も課題として挙げられている。こうした取り組みを通じ、市場の活性化を確実に成果へとつなげる構えだ。

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