水田作の今後を検討/農業食料工学会が農機部会セミナー

一般社団法人農業食料工学会は10日、埼玉県の農研機構農業機械研究部門及びオンラインにて、農業機械部会セミナーを開催した。今回は「水田作の今後を考える」をテーマに掲げ、水田作を取り巻く情勢や政策の変化に対応して、今後農業機械にどのような開発の方向性が求められるかを探った。開会挨拶した飯田会長は、米の価格上昇が国内で大きな問題になったが、お米はあって当たり前で少しでも不足すると一気に不安になることが浮き彫りになったとし、これから日本でどのようにお米を作るのか、また、作るだけではなくいかに管理・販売して安定供給していくのかが非常に重要になると語り、その中で農業機械がいかにお米の安定供給に貢献していくかを本日改めて考えたいなどと述べた。続いて、▽米をめぐる概況、水田活用政策見直しの方向性(農林水産省関東農政局・田辺聡氏)▽良食味多収水稲品種「にじのきらめき」を活用した再生二期作技術の開発(農研機構中日本農業研究センター・中野洋氏)▽水稲乾田直播の普及状況と今後の技術開発(東北大学農学研究科・大谷隆二氏)▽飼料用トウモロコシの増産に向けた今後の課題(農研機構農業機械研究部門・川出哲生氏、志藤博克氏)―の4講演が行われた。そのうち田辺氏は米に関する状況を振り返り、昨今は主食用米の消費量が毎年約10万t程度減少していることを踏まえ、輸入依存度の高い大豆の生産を拡大して食料安全保障の確保を図るとし、水田活用の直接支払交付金等を平成25年より設置して本格的に進めてきたなどとした。今後については昨年閣議決定した食料・農業・農村基本計画の目標達成に向けて、農業者減少に伴い生産性向上を図るべく令和9年度より水田政策を根本より見直す。新たな水田政策では水田活用の直接支払交付金等を見直し作物ごとの生産性向上等への支援へ転換するほか、不安なく増産に取り組めるような新たな政策へと転換していくなどと語った。









