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令和8年3月2日発行 第3589号 掲載

電動草刈機普及に力/ユニック

 (株)ユニック(竹内幹夫社長・東京都足立区堀之内1の16の16)は、一部既報の通り、1月に東京ビッグサイトで開かれたグリーンインフラ産業展にブースを構え、オール電動ラジコン草刈機「ユニモワーズ」および同機の前後に監視カメラを備えた「ユニモワーズS」を出展、長い草丈をものともせず傾斜地の草刈り作業を進める同機の映像を流しながら、安全・簡単に草刈り作業ができる同機の威力をアピールした。
 「ユニモワーズ」は、自動車関連の仕事でノウハウを積み重ねてきた竹内社長が、転倒しない車いすの開発に乗り出し、そこで採用したベルト駆動のクローラを活かして汎用性の高い電動作業ロボット「ユニボ」に展開。さらに長野県の草刈機プロジェクトに加わったことでオール電動ラジコン草刈機の誕生へとつながり、2021年からはレッドカラーの樹脂カバーを付け、現在の外観ができ上がった。
 基本設計、電気系統の基板設計、ソフト設計など、中身は全て社内で進めており、草刈り部には同社独自の草を引き込んで細かく粉砕する方式を採用。また、草刈りに係る負荷に連動し自動で速度を制御するため、長い草丈の場合も着実に刈り進んでいく。フィールド試験では石飛がゼロと、安全性の面でも高い評価を得た。
 加えて傾斜地対応性では、車いすで培った技術=幅の狭い走行用クローラベルトを採用し、左右独立サスペンションの機構によって45度の傾斜地でもスイッチバック方式で作業ができる。オプションで本機の前後にカメラを搭載すれば、プロポに映し出される画面を見ながらより安全に遠隔操作が可能になる―などの特徴がある。
 竹内社長は、「実演などで性能に対する理解は得られるが、農家個々の購入となると価格的に難しさもあり、いまは自治体を主要ターゲットとしている。昨年はスマート農業技術で農水省に認定され、さらに今年は自律型草刈機の研究開発を進めるなど、農業分野における知名度の向上とともに販売実績も伸びるのではないかと期待している」と話す。
 草刈り作業は様々な産業分野で必要な作業であり、環境保全の上でも重要視されている。電動の簡便性と作業の確実性を合わせ持つ「ユニモワーズ」「同S」は、人手不足がますます深刻化する現場ニーズを捉えて、これからの有望機種に位置付けられる。
 竹内社長は、開発型企業である自社の性格から、販売面での協力企業、自社技術を出し合って新たな製品を共創するコラボ企業の登場にも期待を向けている。

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