FCショベルの実証実験/コマツ

コマツ(今吉琢也社長・東京都港区海岸1の2の20)は(株)大林組、岩谷産業(株)と共同で、昨年12月に上信越自動車道において水素燃料電池を搭載した中型油圧ショベル(FCショベル)の実証実験を実施した。FCショベルを施工中の建設現場で使用する試みは日本で初めて。
〈実証実験の概要と結果〉
東日本高速道路(株)関東支社長野工事事務所の協力のもと昨年12月10~23日、上信越自動車道(落石対策)北野牧(その2)工事の現場内において、FCショベルによる掘削残土の移動作業と、車載水素タンクへの水素充填の実証実験を行った。建設現場でのFCショベルの実用性検証と、水素の供給・充填方法における今後の改善点を抽出した。
この結果、FCショベルが従来のディーゼルエンジン駆動式と同等の作業性能を発揮できることを確認。エンジンの振動がないのでオペレータの疲労を軽減でき、騒音が抑えられたことで環境影響の低減や周囲の状況を把握しやすいといったメリットが得られた。
より大容量かつ高速な水素供給・充填の必要性など実用化への課題も共有。工事の進捗に伴い現場の状況が変化する中、水素充填の法規制を踏まえた、水素を活用した建設機械の安全かつ効率的な運用に適した現場条件がより明確になった。
これにより、今後の導入に向けた実運用モデルや、現場選定の指針を検討するための重要な知見が得られた。
〈今後の取り組み〉
コマツ、大林組、岩谷産業の3社は、実証実験で得られた成果を活用して、水素燃料電池を搭載する建設機械の開発や移動式水素充填システムの検討、導入現場の選定や運用基準の検討を行い、様々な条件に応じた建設現場での建設機械への水素充填方法を検証していく。
水素燃料電池を搭載した建設機械の実用化、関係機関との連携による安全で効率的な水素の運用環境の整備を通じて、建設現場におけるCO2排出量の削減を進め、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する。









