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令和8年3月2日発行 第3589号 掲載

安定して電力確保、ハイブリッド蓄電システム/工進

 (株)工進(小原英一社長・京都府長岡京市神足上八ノ坪12)は2月、ポータブル電源とインバーター発電機の利点を一体化させ、長期の停電時でも電力を途切れさせずに確保できる、家庭用「ハイブリッド蓄電システム」(ポータブル電源 BPS―24LG・インバーター発電機 GV―18iSD)を発売した。
 防災意識の高まりや災害復旧の対応により停電対策機器の需要が年々増加している。電力確保の手段としてはモバイルバッテリーやポータブル電源、発電機が一般的だが、それぞれに課題があった。
 蓄電式の機器は停電中の再充電が難しく、発電機は燃料さえあれば長時間使えるものの、排気ガスの問題から屋内では使用できない。長期停電を想定した場合、どちらも決定的な解決策とはいい難かった。
 こうした課題に対し、このハイブリッド蓄電システムは、ポータブル電源と発電機を連動させることで、電気残量を気にせず長時間使用できる仕組みを採用した。ポータブル電源の残量が減ると自動的に発電機が作動し、充電を開始するためユーザーが操作する必要がない。同社の担当者は「発電機の燃料が満タンであれば、一般家庭が1日に使用する電力量に近い容量を確保できる」と胸を張る。また、夜間などに発電機の騒音が気になる場合は、昼間にポータブル電源を充電し、電気を使用することができる。
 ポータブル電源の充電は約1時間で完了する(同システムの場合。またAC100ボルトで充電する場合は約2時間)。さらに、排気ガスによる危険を避けるため、一酸化炭素を検知して自動停止する安全装置「COセンサー」も搭載。災害時にガレキなどで排気が妨げられた場合でも、事故を未然に防ぐ仕組みが整えられている。
 その他に、本体にはキャスターが付いており、停電対策だけでなくアウトドアや現場作業など幅広い用途に対応する。天板がフラットで荷物を載せやすく、移動や収納の際にも扱いやすい設計となっている。
 災害対応への備えが求められる今、利便性と安全性を兼ね備えた同製品は、家庭や現場での新たな選択肢として注目を集めそうだ。

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