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令和8年2月23日発行 第3588号 掲載

「プロジェクトZ」概ね計画通り進行/井関農機

 井関農機(株)は、決算とともに2026年2月時点の「プロジェクトZ」の進捗について発表した。同プロジェクトは、短期集中での抜本的構造改革を着実に進めるとともに、その成果を基盤として成長戦略を加速し、2027年における収益性・資産効率の改善を目指すもの。
 進捗の概要として、短期集中で実行している抜本的構造改革の主要施策は、概ね計画通り進んでいる。2025年より施策効果は順次発現しており、2026年には固定費削減や業務効率化の効果が収益性の改善に寄与する見通し。
 成長戦略は、海外では欧州事業を中心に収益性の高い地域での展開を強化し、国内では成長分野への経営資源集中により成果が表れている。
 各施策における具体的進捗は次の通り。
 【抜本的構造改革】
 (1)生産最適化「生産拠点再編」は計画通り進捗。国内生産体制の再編は、コンバインおよび主要機種の生産拠点集約・移管を計画通り実行している。(株)ISEKI M&D(松山)への集約に向けた建屋建設および体制整備を進めるとともに、熊本からの生産移管プロセスも順調に推移している。これらの取り組みにより、生産効率の向上と固定費削減を両立させ、収支構造の改善効果が2026年から段階的に発現する見込み。
 (2)開発最適化「製品利益率の改善と開発の効率化」は一部遅延。製品利益率の改善は、一部計画遅延が生じているものの、追加リソースの投入により改善を図っている。
 改善効果は2025年下期より順次発現しており、2027年の目標の達成に向けて取り組みを継続する。
 開発の効率化は、機種・型式の集約と共通設計の推進を計画通り進めており、開発リソースを成長分野へ重点的に配分している。
 (3)国内営業深化「成長戦略への基盤作り」は計画通り進捗。2025年1月にISEKI Japanを発足し、国内販売会社の統合および営業体制の再構築を実施した。経営資源の集中と迅速な意思決定体制の構築により、在庫圧縮、販売力強化の効果が着実に表れている。
 (4)人員構成の最適化と人的資本投資は計画通り進捗。グループ全体で、当初計画通りの人員数と人件費水準を維持している。併せて、教育・研修プログラムの強化、成長分野への人材配置、エンゲージメント向上を目的とした「挑戦と成果を評価する」人事制度改定、処遇改善を通じた人的資本投資を計画通り推進し、生産性向上と成長を支える基盤を構築している。
 (5)経費削減は計画通り進捗。業務仕分けの徹底および具体的な改善策の実行により、2025年から削減効果が順次発現している。
 【成長戦略】
 (1)海外地域別戦略と商品戦略の展開は計画通り進捗。欧州においては、ISEKI FranceおよびISEKI―Maschinen GmbHに加え、2025年に連結化したISEKI UK&Irlandの3社が連携し、販売・在庫管理の一体的な運営を推進している。収益性の高い欧州事業の構成比を高めることで、海外事業全体の収益性向上の前倒しを目指す。
 (2)国内成長分野への経営資源集中は計画通り進捗。「大型」、「先端」、「畑作」、「環境」を重点分野と位置付け、大規模企画室を中心に商品・販売戦略を展開している。
 大型・先端技術商品の投入、環境配慮型農業への対応強化により、成長分野での実績拡大が進んでいる。

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