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令和8年2月16日発行 第3587号 掲載

市場の概況:農業産出額1337億円/愛媛県特集

 愛媛県は四国地方の北西部に位置し、南は四国山地に、北から西にかけては瀬戸内海に囲まれている。地理的な影響により、瀬戸内海側では降水量が少ないのに対し、山地側では多い。
 令和6年度の農業産出額は1337億円で、果実、畜産が減少したものの、米、野菜等が増加したことから、前年に比べ42億円(3・2%)増加した。しかし全国では28位となり、前年の26位から後退した。中国四国地域においては、岡山・広島に次ぐ第3位となっている。また、生産農業所得は502億円で、前年に比べ53億円(11・8%)増加している。
 農業産出額の内訳は、野菜、果実などの園芸特産品目が723億円で全体の54・1%、畜産は290億円で全体の21・7%、米などの穀類は215億円で全体の16・1%を占めている。特に産出額497億円のミカン、イヨカン、ナツミカンをはじめとする果実類が全体の37・2%を占めていることが同県農業の特徴となっている。また、畜産についても、養豚部門では、飼育頭数、産出額ともに中四国一となっている。
 令和6年の愛媛県の産出額上位10品目は、(1)ミカン(222億円)(2)米(215億円)(3)豚(144億円)(4)鶏卵(55億円)(5)生乳(39億円)(6)切り枝(35億円)(7)サトイモ(31億円)(8)イヨカン(29億円)(9)イチゴ(26億円)(10)トマト(26億円)。このうちイヨカンが全国1位。切り枝が同2位、ミカン、サトイモが同3位の産出額となっている。
 令和2年の愛媛県の総農家数は3万4994戸で、前回調査より7258戸減少した。うち販売農家数は2万639戸で前回より5059戸減少(構成比=58・9%)。自給的農家は1万4355戸(同=41・0%)となった。
 昨年の愛媛県内の農機流通各社の実績をみてみると、前年比増となっている。昨年愛媛県を取材した際は、資材及び燃料など様々な物価の高騰により、米価が高騰しても、農家は農機の更新には慎重だった。今回の取材では、農家の購買意欲が高まっているという話をよく聞いた。2年連続で米価が良かったことで、農家もようやく先を期待して動き出したようだ。
 しかし、全国的に農機の在庫が少なく、どのメーカーも受注生産という形になり、受注から納品までに時間がかかっている。中にはシーズンに間に合わない製品も出てきている。農家が買いたいと思っていても、販売会社には在庫がなく売れないジレンマに陥っている。また、農機が故障しても更新できないため、修理せざるを得ない状況も出てきている。
 半年先、1年先の製品を今から提案していかなくてはならない。これまで農家も農機を2~3年後に買おうと計画することはあったが、それはその時になったら購入して使おうという考えであり、2~3年後に使うために今注文するということではなかった。数年先のことを今決定しなくてはならない状況に、農家も戸惑っている。また、各社の担当も、これまでとは違った提案をしていかなくてはならない。農家のニーズと農機の状況を把握し、優先順位を示しながら、提案していかなくてはならないため、各社は農家に対し、先行受注を推進している。納期を逆算し、顧客が今必要なものを提案して、計画的に納品できるよう一緒に考えていくように、顧客に理解を求めている。

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