売上高1740億円、5.6%増/やまびこ・2025年12月期連結業績

(株)やまびこ(久保浩社長・東京都青梅市末広町1の7の2)は12日、2025年12月期の連結業績(2025年1月1日~2025年12月31日)を発表した。それによると、売上高は1740億2000万円(前期比5・6%増)、営業利益は過去最高となる197億2200万円(同0・4%増)、経常利益は195億3700万円(同6・5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は144億4400万円(同9・1%減)となった。
地域別では、国内売上高は米価上昇を背景とした農業従事者の生産性向上への意識の高まりから、水田の管理作業などに使用される小型屋外作業機械および農業用管理機械の販売が好調に推移した結果、444億7200万円(同3・9%増)に。海外売上高は主力の小型屋外作業機械において、北米市場で良好な天候やエンジン製品の根強い需要を背景に、ホームセンター向けを中心に販売が伸長。欧州市場でも、小型屋外作業機械の販売回復に加え、ロボット芝刈機販売が寄与した結果、1295億4700万円(同6・2%増)の増収となった。
2025年12月期の経営成績概要は、米国経済において関税政策に伴う景気減速への懸念が見られたものの、良好な雇用・所得環境を背景に個人消費は底堅く推移した。欧州では物価や雇用の安定化が進み、国内でも所得環境の改善により個人消費が堅調に推移するなど、総じて景気の緩やかな回復基調が続いた。
主力である海外小型屋外作業機械(OPE)は、北米市場において良好な天候やエンジン製品の旺盛な需要を背景に、ホームセンター向けを中心に好調に推移した。欧州市場においても、OPEの販売回復に加え、2025年2月に公表した米国のゴルフ場管理機械の大手メーカーであるThe Toro Companyとの協業により、ロボット芝刈機の販売が好調に推移。
また、海外の一般産業用機械では、米国での関税政策の影響による先行き不透明感から現地レンタル会社に買い控えの動きが見られたものの、主要顧客向けの販売が年央から回復に転じた。国内は、米価上昇に伴う農業従事者の購買意欲の回復を背景に、主に水田の管理作業などに使用される小型屋外作業機械や農業用管理機械の販売が伸長した。
セグメント別の概況は、OPE売上高は1319億8900万円(対前年比8・7%増)。うち、国内が149億7200万円(同6・1%増)、海外は1170億1600万円(同9・0%増)。農業用管理機械売上高は241億1000万円(同2・3%減)。うち、国内が178億1500万円(同6・3%増)、海外は62億9400万円(同20・6%減)。一般産業用機械売上高は155億8300万円(同6・6%減)。うち、国内が93億4600万円(同5・4%減)、海外が62億3600万円(同8・2%減)。主要3事業以外の売上高は23億3700万円(同13・4%増)となった。
今後については、次期(2026年12月期)を初年度とする3カ年計画「中期経営計画2028」を策定。
ビジョンとして「世界中のプロフェッショナルな屋外作業に付加価値を創造する」を掲げ、前中期経営計画で取り組んできた「環境負荷低減という社会的課題」、および屋外作業現場における「安全な作業環境に資する機器の開発」や「労働力不足・過酷な作業の低減」といった課題の解決に引き続き取り組む。また、2030年度には売上高2500億円規模を目指し、2028年目標として売上高2100億円、営業利益率13・0%、ROE14・0%を設定した。
次期の連結業績については、北米市場におけるOPEと一般産業用機械の伸長に加え、欧州事業の規模拡大を推進。また、国内市場における収益構造改革や、アジア地域の取引開拓にも取り組む。損益面については、人的資本やIT分野への投資拡大に伴う販管費の増加を見込むものの、昨年実施した価格改定効果が年間を通じて寄与するとともに、VA/VE(Value Analysis / Value Engineering)等の徹底により、営業利益は前期比増益となる210億円を見込む。また、経常利益は為替差損を織り込んだ200億円、親会社株主に帰属する当期純利益は150億円を計画している。









