地域企業が報告/福島県・スタートアップ成果発表会開催

福島県と公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構は1月29、30の両日、福島県大熊町のCREVAおおくまで「福島イノベーション創出プラットフォーム事業Fukushima Tech Create(FTC)2026成果発表会」を開催。これには2日間で約400人が参加し、注目の高さが伺えた。
福島イノベーション・コースト構想推進機構が実施する起業、創業支援FTCの2025年度採択者による成果発表会。福島県浜通り地域等15市町村(イノベ地域)で新たなチャレンジをする37者のFTC採択者が事業内容やプログラム成果をプレゼンやパネル展示で紹介した。
冒頭のトークイベントでは、元ニュースキャスターで関西学院大学教授の村尾信尚氏、郡山市出身の女優・箭内夢菜氏、大熊ダイヤモンドデバイス(株)代表取締役の星川尚久氏が「挑戦を続ける理由が、福島にある」というテーマで議論を深めた。
成果発表会には農業関連の企業も多数登壇し、各社の代表者がイノベ地域での最新の取り組みをアピールした。
(株)ビーフソムリエ(東京都)は「B―som診断を活用した肉用牛生産全体の最適化と持続可能な畜産DX推進」と題して発表。AIによって遺伝子の発現を分析し、将来の肉の量と質を可視化する技術「B―som診断」の普及を進めている。肥育中の牛の血液から出荷時の肉量と質を予測。新たな指標による肉牛市場の変化に期待が高まる。
(株)wead(愛媛県)は「農業×資源循環イノベーション~福島から始まる脱炭素モデル」について紹介。東日本大震災後、福島県でのごみ排出量が全国平均を大きく上回っており、リサイクルが急務。福島県内で排出されるごみを用いて県内の農業復興につなげる取り組みを進めている。年間1トンのごみ削減、5000キロ以上の温室効果ガス削減を目指している。
あかい菜園(株)(福島県)は露地栽培とパイプハウス栽培において地中熱を活用したヒートポンプを用いて根域の加温・冷却を行い、作物の生育促進と収穫量増加を可能にするビジネスモデルをPRした。高温期には冷えた地下水をミストとして散布し、作物と作業者の環境を改善。収益向上と作業負担の軽減を図っている。
EUMIS合同会社(東京都)は福島の農作物廃棄を使用した天然100%植物新素材「EUMIS skin」の開発について紹介。柿渋やバイオマス繊維などと、モモやニンジン、海藻を組み合わせることでバックやインテリアなど多様な製品を作っている。
FTCは福島浜通り地域等から技術・サービスを創造するプレーヤーを増やしたいという思いから2020年にスタート。2025年度までの6年間で延べ223先を採択している。イノベ地域における起業・創業にチャレンジする企業・個人等を支援。具体的には(1)豊富な支援実績のある専門事業者によるアイデアの具現化や事業計画のブラッシュアップなどの伴走支援(2)「イノベーション創出支援補助金」による試作品開発やその市場調査、実証などへの資金支援(3)ビジネス化をより現実的かつ早期に達成するためのFTCサポーターによる支援―などが受けられる。









