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令和8年2月9日発行 第3586号 掲載

令和7年度鳥獣対策優良活動表彰の受賞者発表/農林水産省

 農林水産省は1月30日、令和7年度鳥獣対策優良活動表彰の受賞者を決定のうえ発表した。これは、同省が毎年、鳥獣被害防止や捕獲した鳥獣の食肉(ジビエ)の利活用等に取り組み、地域に貢献している個人や団体を表彰し、優良事例を広く紹介することにより、効果的な鳥獣対策の推進を図っているもの。表彰式は2月12日10時より、都内霞が関の同省本館7階講堂にて行われる予定。
 7年度の受賞者は以下の通り。
 【農林水産大臣賞】
 ▽みたけの里づくり協議会(被害防止部門、兵庫)▽奥三河高原ジビエの森(捕獲鳥獣利活用部門、愛知)
 【農村振興局長賞】
 ▽大町市(被害防止部門、長野)▽越沢自治会(同、新潟)▽坂本自治会「サル追出し隊」(同、三重)▽(株)GreenPeace平戸ファクトリー(捕獲鳥獣利活用部門、長崎)
 被害防止部門で農林水産大臣賞を受賞した兵庫県丹波篠山市のみたけの里づくり協議会(山内一郎代表)の受賞概要をみると、同団体は丹波篠山市畑地区の10集落で構成された住民主体の協議会で、サルによる被害が顕著であったことから、県や市役所等の行政機関と連携して、柵の設置や維持管理、追い払い、環境整備、放任果樹対策など多様な対策を実施している。近年は、シカ・イノシシ被害対策にも地域一体となって取り組む。
 地域内外の大学・高校・NPO法人等とも連携し、獣害対策×交流×学びを組み合わせて、多様な人材とともに、地域活性化を目指す「獣がい対策」を推進しており、集落間及び関係機関・団体との連携を促進するため、複数集落を束ねる調整役として「獣がい対策支援員」を配置するなど工夫を重ね、こうした活動の結果、畑地区における農作物被害金額は平成28年の173万2000円から令和6年には3万3000円にまで減少した。
 同協議会の主な取り組みは(1)放任果樹対策(2)サルの追い払い活動(3)集落柵の維持管理(4)集落主体の捕獲活動―があげられる。
 具体的にみると、(1)はサルの出没を防ぐため、柿の収穫イベント「さる×はた合戦」を開催し、地域外人材の協力の下、早期収穫を実施。高齢化で不足する作業力を補完するとともに、地域交流を重視した楽しく継続できる場として、関係人口創出のきっかけとしている。併せて、市内の高校との連携により、収穫した柿を活用した加工品の開発・販売を実施。
 (2)は専門家の支援の下、地域で効果的な追い払いをするための学習会等を開催するとともに、サル位置情報共有システムを活用し、住民主体の追い払いを効率化。さらに、各集落から1~2名の隊員を選抜して「みたけサル追い払い隊」を結成し、位置を把握しながら行う機動的な追い払いと、メッセージアプリによる集落間での情報共有により、実効性の高い運用体制を構築。(3)は「さく×はた合戦」と称して、シカ・イノシシ対策の金網柵(集落柵)の点検日を合わせて集落間共同で実施。地域外人材の参加や、他集落の柵点検・補修の工夫を互いに学び合い、情報共有や意識喚起を図ることで、集落柵の効果向上。
 (4)はシカ・イノシシの対策として、ICT大型捕獲檻を用いて捕獲における餌付け方法や野生動物の行動等を「見える化」することで住民の捕獲技術・意欲を向上。有害捕獲にあたる実施隊員数に限りがある中、集落が捕獲者と連携することで、設置・稼働できる箱わな数を増やし、捕獲数増加と効率的な被害軽減を実現した。これらの取り組みが高く評価された。

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