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令和8年2月9日発行 第3586号 掲載

ヤマザキライスが大賞受賞/埼玉DX大賞表彰

 埼玉県と埼玉県DX(デジタルトランスフォーメーション)推進支援ネットワークは3日、さいたま市大宮区の渋沢MIXで、第3回埼玉DX大賞表彰式を行った。
 令和5年から始まった同賞は、県内におけるDXの取り組みを促進することを目的に、中小企業などによる優れた活動を表彰するもの。過去2回は部品メーカーなどが大賞を受賞したが、3回目となる今回は、農業生産法人(株)ヤマザキライス(山崎能央社長・埼玉県杉戸町・従業員4名)が大賞に輝いた。
 米の生産・販売等を行う同社は、経験や勘に頼らない「誰でもできる農業」を目指して、人工衛星画像やAIを活用し、340枚ある圃場ごとに地力や生育ムラを偏差値として可視化する仕組みを構築。データに基づき、可変施肥田植機やドローンによるピンポイント防除でムダを徹底的に排除するとともに、自動操舵などを導入し、未経験者でも高品質な生産ができる体制を実現した。これらの取り組みは、収量平均13%アップ、休日確保や残業ゼロなど労働条件の改善をもたらし、高収益かつホワイトな農業経営につながった点が高く評価された。
 表彰に当たり挨拶に立った大野元裕県知事は、「デジタル技術を活用し、働く場所としての魅力を向上させること、また、高齢化が進む中でも労働生産性を上げていくことが重要だ。DXに取り組む事業者のロールモデルを県内に拡散していくことが、我々の取り組みとしても肝要だと考えている」などと述べ、DXの推進に向けて、先進事業者のさらなる協力を求めた。
 表彰式では、大賞のヤマザキライスのほか、優秀賞2社、奨励賞3社、インフラDX特別賞2社が、大野知事から表彰状やトロフィーを授与された。その後、歴代の大賞受賞企業の代表者が参加するパネルディスカッションや、受賞企業による事例発表などを実施。
 審査委員長を務めた埼玉大学大学院教授の綿貫啓一氏は、「DXは、企業変革力を高めることにより、新たな挑戦に結び付けていく取り組み。今回は、従業員らのためにどう業務を改善していくかを考え、デジタル技術でそれを実現した事例が目立った。企業、地域、生活など多岐にわたる優れた活動の情報を共有したり、受賞者が先頭に立ってDXを推進することにより、埼玉発のDXの取り組みが世界に広がっていくことを願っている」と講評を述べ、今後の展開に期待を寄せた。

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