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令和8年2月2日発行 第3585号 掲載

農業をプラチナ産業化/日本農業技術経営会議

 日本農業技術経営会議(尾藤光一代表幹事)は1月26日、東京・永田町の砂防会館で、日本農業技術経営会議第2回セミナーを開催し、「農業のプラチナ産業化」をテーマに講演などが行われた。ここでは、粒状2段施肥田植技術や節水型乾田直播、高機能バイオ炭モデルの構築など新技術への取り組みが発表された。同会議は、プラチナファーミングをコンセプトとし、日本農業とその経営、地域が、優れた生産性と最適化された農業生産を持続的に行うことを目指している。発足して1年が経った今回のセミナーでは、この間の会員各社の取り組みが紹介され、組織の着実な前進を印象づけた。
 セミナーの開会にあたりあいさつに立った尾藤代表幹事は「プラチナファーミングは発足から1年が経ち、活動を軌道に乗せる準備段階に入っている状況」と取り組みが着実に広がっていることを述べた。また、「スマート農業を進めるに当たっては、土壌のミネラルバランスや微生物のバランスを整えることが第一条件となる」と、土づくりの重要性を改めて強調した。そして、重要なのは出口戦略だとし、「最終的には農業者が儲かり、そのお金が地域に循環していくことが、我々第1次産業の基本的な構図ではないかと考える」と展望を述べた。
 来賓として、農林水産省農林水産技術会議事務局の堺田輝也局長が、祝辞を述べ、「AIは科学そのものの考え方を変える基盤技術。サイバー・フィジカルを徹底的に開発、活用し、AIを前提として社会のあり様を考えるような時代。研究で限界を突破したい」と農業イノベーションについて語り、「関係者を巻き込み、現場目線で社会に実装できるイノベーションを創造し、さらには地域に波及させるような取り組みを実施されている日本農業技術経営会議の皆さんの活動は重要であり、活動の発展・拡大を期待したい」とエールを送った。
 講演は、(1)SMART・RCの新たなビジネスモデル=(株)田仲農場・田仲利彰氏(茨城)(2)農場経営のイノベーションモデル=(株)ヤマザキライス・山崎能央氏(埼玉)(3)新潟プラチナファーミングの活動=金子農場・金子健斗氏(新潟)(4)ポップコーンボーイのX産業化=前田農産食品(株)・前田茂雄氏(北海道)(5)地域資源による高機能バイオ炭モデルの構築=KCL(株)・藤井明子氏(岡山)(6)JGAPによる温室効果ガス削減への挑戦=一般財団法人日本GAP協会・前田悠平氏(7)FARMDESIGNとイノベーション=(株)ファームステッド・長岡淳一氏(8)生成AIの開発事例とデータ蓄積=農研機構農業情報研究センターデータ研究推進室上級研究員・桂樹哲雄氏(9)地域計画は農業経営にイノベーションをもたらすか=阿賀野市農業委員会会長職務代理・笠原尚美氏。その後、慶應義塾大学SFC研究所上席所員の安岡澄人氏が、「農業イノベーションを考える」と題して話した。
 田仲農場の田仲氏は、プレハーベストとポストハーベストのデータ連携、粒状2段施肥田植技術、国産小型可変ブロードキャスターでの本田追肥の取り組みを紹介した。ヤマザキライスの山崎氏は、節水型乾田直播と、関連会社リタジャパンの収量保証サービスを紹介した。

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