大垣養老高校で特別授業/サタケ

(株)サタケ(松本和久社長・広島県東広島市西条西本町2の30)は1月23日、岐阜県立大垣養老高等学校で、農業科・環境科学科(作物専攻)の3年生に向けて生産支援DXシステム「KOMECT」を活用した特別授業を実施した。授業は営業統括本部S―DX営業系プロジェクトリーダーの角本久仁彦氏が務めた。講義内容は校内ライスセンターに導入された「KOMECT」から得られる収穫量・品質データの読み取り方や次年度の栽培計画にどのように活用できるか、データに基づく農業経営やスマート農業の考え方等を実例を交えて解説した。
大垣養老高校は2005年4月に大垣農業高校と養老女子商業高校が統合した学校で、大垣農業高校として、令和3(2021)年に100周年を迎えた西濃地区唯一の農業高校。農業科と総合学科を合わせて695名(男子264名、女子431名)が在籍する(2025年4月現在)。水稲を中心とした環境調和型農業の実践の場として約7ヘクタールの圃場を所有。ライスセンターには、乾燥機4台(うちサタケ製1台)、籾すり機、光選別機(いずれもサタケ製)などを設置している。
農業科には今回の特別授業を行った環境科学科の他、動物科学科、食品科学科、園芸科学科がある。今回の特別授業には、卒業を間近に控えた作物専攻の3年生14名が出席した。
今回の特別授業について、実習教諭である田邊誠治氏は「生徒に教える立場として、自分が詳しくないことやわからないことがある。そこを今回はサタケの方をお招きして直接生徒に教えていただくことで、今まで学んだことを積み重ねて、こういう結果になったんだということを納得してもらうため、最後の授業としてサタケさんにお願いをした」とその意図を話した。2年程前には、コンバインを導入した際にメーカーの社員を招いての特別授業を行ったことがあったという。
今回の特別授業は、サタケの紹介や米を取り巻く現状(需給状況、農業経営体推移)、KOMECTの内容や機能、実際に何ができるのかを解説。校内の圃場で穫れた米の様々なデータの分析結果をもとに、圃場ごとの食味や外観の評価、反収などを比較。その上でKOMECTを活用して、栽培計画の立案、計画に沿った栽培、データ確認、改善策の検討を行い、PDCAサイクルを回すことで、栽培をより良くするために利用できることを伝えた。
非農家出身ながら、春から地元の農業法人に就職が決まっているという中嶋智崇さんは授業後に「今回のようなデータの活用は、農業生産の助けになると思うので、どんどん使って役立てていければと思う」と感想。
授業を行った角本氏は「サタケが農業高校で特別授業を行うのは初めて。私自身も生徒さんに向けた授業は初めての経験で緊張したが、最先端の農業技術を肌で感じてもらって、こんなふうになってるんだなと、少しでも興味を持ってもらえればという思いで授業に臨んだ。生徒さんの記憶の片隅に、こんな授業があったなということを思い出として残してもらって、将来の糧として、少しでも役立ててもらえればありがたい」と述べた。
KOMECTは、乾燥調製をしながら、様々な情報が自動で集計・表示され、その集計データから生産者が気づきを得ることで翌年の生産に活かしていくもの。収穫した圃場ごとの反収や品質、ライスセンターの稼働状況、収穫適期の振り返り等に活用できる。









