松山記念館が「登録有形民俗文化財」に答申/松山

松山(株)(松山信久社長・長野県上田市塩川5155)の記念館である公益財団法人松山記念館(松山久理事長)は1月28日、松山記念館がこの度国の文化審議会により、「登録有形民俗文化財」に答申された、と発表した。
発表によると、去る1月23日に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、重要有形民俗文化財として1件、重要無形民俗文化財として5件を指定すること及び登録有形民俗文化財として4件、登録無形民俗文化財として1件を登録することについて文部科学大臣に、また、記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財として2件を選択することについて文化庁長官に、それぞれ答申した。
〈松山犂の製作用具及び製品の概要〉
▽所有者:公益財団法人松山記念館(松山記念館保管)
▽所有者の住所:長野県上田市
▽員数:541点
〈文化財の概要〉
【登録の趣旨】
我が国における代表的な農具の1つである犂は、近代になると、高い安定性と操作性を兼ね備えた鉄製の犂先を持つ短床犂(たんしょうり)の改良が進んだ。
松山犂は、近代短床犂と呼ばれる犂の形態の1つで、丈夫で扱いやすく、効率的に耕耘することができ、また、平面耕にも適していたため、東日本を中心に広く普及し、我が国の農業生産力の向上に寄与した。
本件は、松山犂の生産地における収集であり、犂の製作の各工程で使用された一連の用具をはじめ、各種の松山犂が揃っていて、我が国における農耕用具の変遷や畜力犂の発達を理解する上で注目される。
【文化財の説明】
本件は、長野県の上田で生産された松山犂と呼ばれる、田畑を耕す畜力用の犂とその製作に用いられた用具の収集である。
松山犂は、明治時代に当地の馬耕技術の指導員であった松山原造(まつやま・げんぞう)によって考案された。犂先には鋼を使用し、左右に土を反転できる機能を持つことが最大の特徴であり、また、直線木取法(ちょくせんきどりほう)を犂の製作に応用することで量産化も実現し、松山式双用犂の名称で全国に普及した。
本収集は、松山犂の製作に使用された犂の各部品の型板、カンナ類などの一連の用具をはじめ、焼印や木印などの商標用具、年代別の各型式の松山犂などから構成されている。
なお、同記念館は松山の創業者である松山原造氏と2代目松山篤氏の業績を記念・顕彰する公益財団法人。









