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令和8年2月2日発行 第3585号 掲載

グリーンな栽培推進/農林水産省が報告会

 農林水産省は1月29日、令和7年度グリーンな栽培体系の取組報告会をオンラインで開催した。これはみどりの食料システム戦略の実現に向けて、農業現場のグリーンな栽培体系の実践や取り組み拡大を目的に、有識者の講演や産地の取り組み発表等から環境負荷低減×省力化の取り組みを学ぶものとして実施している。全国から400名以上の申し込みがあった。
 開会挨拶した同省大臣官房の佐藤紳生産振興審議官は、「グリーンな栽培体系は環境負荷低減と生産性・収益性の確保を両立させる取り組みであるものの、現場レベルで実現するのは並大抵ではない」と言及。
 今後の普及には成功事例に加えて課題や試行錯誤の過程を共有し、各地の取り組みに活かすことが重要と述べ、今回は令和4~7年度に同栽培体系の確立に取り組んだ全国505地区から6地区が事例発表を行うので、ぜひ明日からの取り組みに結び付けてほしいと希望した。
 続いて、基調講演として▽みどりの食料システム戦略に基づく取組の進捗状況と今後の展開(農林水産省大臣官房みどりの食料システム戦略グループ環境企画班環境企画係長・清水里紗氏)▽農研機構におけるみどりの食料システム戦略の取組(農研機構本部みどり戦略・スマート農業推進室室長・豊島真吾氏)―の2講演、事例発表として▽プラスチック被覆肥料の削減に向けた流し込み追肥技術(水稲)(紫波地域グリーンな栽培体系推進協議会)▽プラスチック削減に向けた分肥体系と省力化に資するドローン直播栽培(会津農林事務所会津坂下農業普及所)―などの6講演が行われた。
 流し込み追肥技術の事例では、盛岡農業改良普及センター・臼井智彦氏が発表。岩手県紫波町地域では省力化技術として、機械は直進アシスト田植機・ドローンの導入が進み、資材は自己拡散型除草剤やプラスチックコートの一発肥料が約半数を占めるなど利用が広がっている。一方でプラ肥料は被膜が残り環境汚染の一因になることから、誰でも取り組みやすい代替技術として、ドローンによる生育診断や流し込み追肥、自動水管理システムの3技術を検証した。
 そのうち流し込み追肥では、ネットに入れた肥料を水口に設置して全開の水圧で入水するもので、水深2~3センチの浅水から10センチになるまで入水。肥料計量から設置まで約5分で済み、動力散粒機や乗用管理機が不要と手軽に作業できる。省力的な追肥として農家からも評価されたほか、収量向上効果を確認できたなどと示した。

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