市場の概況:農業産出額4029億円、農機の動き活発/千葉県特集

三方を海に囲まれ、温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれ、大消費地である首都圏に位置する千葉県。令和5年の農業産出額は4029億円(前年比351億円増)で全国第4位となり、全国有数の農業県である。
農業産出額の内訳では、米が569億円(前年比97億円増)、野菜・果実・花きを合わせた園芸が1644億円(前年比20億円増)、畜産が1501億円(前年比407億円増)と、園芸を中心とした農業が展開されており、首都圏の重要な食料供給基地の役割を担っている。
令和5年度に千葉県が全国1位の産出額を記録したものは、ダイコン(96億円)、日本ナシ(81億円)、サヤインゲン(45億円)、マッシュルーム(29億円)、カブ(27億円)、ミツバ(15億円)、落花生(68億円)、鶏卵(504億円)など。さらに、米・花き・畜産についても全国上位に位置している。
品目別では上位から、(1)米=569億円(2)豚=519億円(3)鶏卵=504億円(4)生乳=238億円(5)カンショ=185億円(6)ネギ=131億円(7)肉用牛=123億円(8)ニンジン=116億円(9)ダイコン=96億円(10)落花生=68億円となっている。
一昨年からの米価の高騰により、千葉県内の農機市場は活発化している。米価は2年連続で高水準となり、生産者にもようやく先を見据えた計画が立てられるようになってきた。
農機流通各社の実績も過去最高を記録するところもあるなど、絶好調の動きをみせている。
昨秋行われた展示会では、多くの農家が来場し活気にあふれていた。担当者に話を伺うと、農家の顔つきが明るく、元気だという。製品についても積極的に質問し、購買意欲は高まっており、機械の更新も進んでいる。
また、税金対策のため、年内に納品できる農機を購入する顧客や、修理整備を年内に終わらせることを求める顧客などで、各社は年末までフル回転で対応した。
農機の動きは活発化している一方、販売できるものがない状況が続いている。注文から納品までの期間も通常より長くなっており、中には来シーズンに間に合わないものもあるという。売れるのに売るものがないという、ジレンマを抱えている。また、農機が故障しても更新できないため、修理せざるを得ない状況も出ている。
そこで各社は農家に対し、先行受注を推進。納期を逆算し、顧客が今必要なものを提案して、計画的に納品できるように働きかけている。
農家も2年後のことを考えることは、これまでなかなかなかった。各社も理解を求め、顧客のニーズを捉え提案していくことが求められるようになっている。









