感謝フェア863人で賑わい/スガノ農機

スガノ農機(株)(渡邊信夫社長・茨城県稲敷郡美浦村間野天神台300)は17日、本社で感謝フェアを開催し、家族連れなど過去最高の863人の来場者が各イベント企画を楽しんだ。昨年の同社業績は増収増益と順調で、渡邊社長は今期のグループ目標69億円の達成に向け、国内外での取り組みに意欲を示した。また、同社が事務局を務める土を考える会は全国組織が復活し、前日行われた会議で会長に高木健一氏を選出。同会会員もフェアの会場を訪れ、一層の賑わいをみせた。
感謝フェアは、渡邊社長の発案により、同社の事業内容を地元にも知ってもらおうとのねらいで毎年開催しているイベント。当日は開始前からクルマで訪れた数多くの来場者の姿があり、フェアの定着ぶりと地域住民がフェアを楽しみにしている様子がうかがえる。
会場には、新製品のスプリングハロー、サイドカッター、コンビネーションシーダー、ケンブリッジローラーなどが並べられ、恒例のチャリティーオークションには溝曳リバーシブルプラウ、スタブルカルチ、プラソイラ、プラソイラDX、溝掘機の5機種を出品、落札・売上金額は地元の美浦村に全額応援寄附として贈呈した。
終日穏やかな天気に恵まれる中、来場者は同社が提供する飲食物を味わいつつ、超大型トラクタ乗車体験、馬車の乗車体験、時空戦士イバライガーショー、工場見学会、大抽選会などのお楽しみ企画で和やかなひと時を過ごした。
農機メディアと会見した渡邊社長は、昨年の実績は順調に増収・増益となり、中規模営農層、中山間地向けに市販した直装レベラー、あるいは浅耕リバーシブルプラウなどの府県向け機種も貢献したと報告。若い世代の社員が旧来の感覚・体験に縛られずに新機種の拡販に積極姿勢をみせた点も強調した。ただ、今後の農業現場の推移を展望すると、集約化、大規模化の方向は変わらず、今後もそうした市場のニーズに合わせる製品開発・供給を中心に置く方針だ。
他方、海外対応に関しては、ODA関連の取り組みのほか、アジア地区からの引き合い、照会が増え、特に中国は化成肥料に頼りすぎない土づくり重視の農法を志向していることから、同社が掲げる有機物循環による土づくりの姿勢に符号し、機械提供ばかりでなくソフト面のソリューションを含めて関係強化を進めていく姿勢を示した。これら海外への事業展開を担当する国際事業部は、部長以下5人体制に拡充している。
異常気象が常態化する農業現場で、土づくりは、収量確保、生産物の品質アップを実現する上での基本事項であり、また、人手不足が一層深刻化する中、稲作における栽培法にも変化がみられ、同社が推進する乾田直播は通常メニューに組み込まれる方向にある。こうした流れは、従来から同社が築いてきたノウハウを活かすステージが拡大することを意味しており、今年のグループ目標となる69億円の達成はもとより、来年の110周年に向け、渡邊社長は内外に熱い視線を送っている。
「我が社は男女や国籍の別なく評価するシステム(9人の外国人社員がいて、うち1人は係長)、皆の会社なんです。仕事をする上で大事なのはコミュニケーションであり、今回、土を考える会の全国組織が復活したのも、農家の声を聞いて対応し、皆さんが我が社を信用してくれた結果です。海外に対しても『信頼されるスガノ』を築く姿勢は変わらない」と渡邊社長。今年も新製品を予定し、さらなる成長に意気高し。









