MENU
令和8年1月26日発行 第3584号 掲載

初の大賞に山本将志郎氏/クボタ・GROUNDBREAKERS AWARD

 当日は「GROUNDBREAKERS AWARD」に先立ち、「GROUNDBREAKERS2026」を開催し、「農業経営を支えるクボタの営農ソリューション&新商品」「未来への系譜―農業の進化を支える、基本性能の研究開発―」などをテーマに課題を掘り下げた。
 クボタは、農機の製造・販売を通じて農業の機械化を進めて食料の安定供給、生産に貢献してきた。しかしながら、農業を取り巻く環境が大きく変化していく中で、「課題は機械化やICT化だけでは解決しきれない。より幅広い農業経営の課題に貢献がしたい」(同社エグゼクティブ・オフィサー・鶴田慎哉氏)との思いから「農業経営のヒントが見つかる」をテーマにしたオンラインイベント「GROUNDBREAKERS」を2021年に立ち上げ、先進的な農業経営者にインタビューを行い、先進事例として全国に紹介してきた。その中で、一人ひとりが様々な環境の中で工夫を凝らし、「新しい価値を生み出そうとする姿勢、それが企業家精神ではないか。すなわち企業家精神こそが農業の持続可能性を高める原動力ではないか。変化が加速する今こそ企業家精神を持つ農業経営者をクボタとしても微力ながら応援させていただき、その挑戦をビジネスの視点からも広く社会に届けることで、日本農業はさらに前進できるのではないか」(同)と考え、News Picks Brand Design社とともに、顕彰するAWARDを立ち上げた。
 この度のAWARDには、全国から100件超のエントリーがあり、書類審査、そして書類審査通過者10名による予選プレゼンテーションを実施。昨年11月25日に東京都内で行われた予選審査会で、最終審査に臨む5名を「ファイナリスト」として選出した。最終審査会では、ファイナリスト5名の最終プレゼンテーションを経て、別表の通り最終審査結果が発表され、表彰が行われた。
 大賞を受賞した山本氏は、「嬉しいです。海外結構回ったんですけど、クボタさんの知名度が本当に高くて、どこでもクボタさんの名前が出てくるんですよ。なので(受賞は)非常に光栄です。僕が行ったオーストラリアの先でもクボタさんに学びに行ったぐらい、本当に世界でもピカイチなんだなというのを今回知りました。逆に果樹においては、日本はまだまだ遅れを取っていて。昨日もイタリアにいたんですけど、機械を学びに行っていたんですよ。そこはまだまだ負けてて悔しいと思っています。一方で果樹は美味しさが最優先で斜面でも育てられるので、日本に適していると思うんです。日本のブランドがあれば、海外にも勝負できると思うし、ここをぜひ一緒にチャレンジしたい。梅の収穫も今、かごで手で全部拾っているので、アグリロボがもし梅で使えるものであれば、ありがたく使わせていただいて、使えないものであれば、一緒に梅の収穫かごをちょっとお願いしたいなと思っています。明後日から茨城に一人暮らしして、梅農園を広げに行くんですよ。誰か一緒に農園を茨城でやってくれるという人がいたら、かすみがうら市に一緒に行きましょう!ありがとうございました」などと喜びを率直に語り、会場を沸かせた。
 審査員からは、「和歌山で梅の生産量が減っている中で、何とかしたいという思いが非常に強い。海外にいろいろ提供していたし、生産性の向上・販売も自分たちでやっていくと。さらに従来の販売の卸の路線上ではなくて、違う分野を見つけていくという、まさに農業の新しい道を切り開いていくアントレプレナー(※注:ゼロから新しい会社や事業をつくり出す「企業家」や「事業家」を指す)だ」と高評価。
 また、総評では「アワード1回目ということで、皆さんが前に出て、リアルに農業への思いを伝えてくださったことは、プロジェクトとしても意義があったと思っています。ぜひ5名の皆様、もっと現場のことに自信持って話していただきたいなと思いました。ビジネスの型にはめにいくようなプレゼンだけではなくて、やはり皆さんが365日過ごされている農業の現場とその尊さが立ち上がるようなプレゼンを、またこの後ぜひ見せていただきたい。それがきっと次回以降のアワードの道になっていくと思います。おめでとうございます」、「このGROUNDBREAKERSという企画は、クボタさんがコロナ禍の頃から始めて、ずっとオンラインで画面越しに見ていた企画だったんですね。まずはこういうアワードを開催してくださったクボタの皆さん、本当にありがとうございます。僕も農業に関わる人間として非常に意義があるイベントだなと思っています。僕はクボタさんのホームページをくまなく見させてもらったんですけど、創業者の久保田権四郎さんの言葉がまさに今回のアワードにぴったりで、『失敗を恐れるな!やればできる!』これが久保田権四郎さんの信念でございます。まさにこれは挑戦者の言葉だと思います」などのコメントが示された。

カテゴリー別最新ニュース