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令和8年1月19日発行 第3583号 掲載

新たな架線集材の見学会を実施/イワフジ工業

 イワフジ工業(株)(有吉実社長・岩手県奥州市水沢字桜屋敷西5の1)は昨年12月18日、和歌山県西牟婁郡すさみ町で「新たな架線集材システム見学会~乱巻き防止型自動集材・造材マルチワークシステムの実証~」を開催、同社の集材・造材マルチワークシステムを出展・実演し、次世代の急傾斜地における集材・造材のあり方を披露した。これは、林野庁の補助を受け一般社団法人林業機械化協会および公益社団法人日本木材加工技術協会が実施した令和6年度(補正)林業機械・木質系新素材の開発・実証事業に基づくイベントで、会場には中部地方から九州地方までの林業関係者や自治体関係者約60人が参加した。同システムを構成している油圧集材機と架線式グラップルは、林野庁の事業で開発され、今回の見学会を共催した(株)中井林業の協力の下に商品化した、いわば和歌山県発祥の林業機械になる。
 見学会は午前、午後の2回にわたり行われ、(1)油圧集材機と架線式グラップルの説明・実演(2)集材・造材マルチワークシステムの説明(3)キャビン内からのワンオペによる集材・造材作業デモ(4)乱巻き防止型集材・造材マルチワークシステムの説明―を進めた。また、中井林業のオペレータの指導により、見学者の数名が「木をつかんで空中搬送を行う」操作を体験した。
 乱巻き防止型集材・造材マルチワークシステムの実演では、▽自動引き込み=搬器送りと横行の同時実施▽AI自動認識による材の自動荷かけ▽自動荷下ろし▽油圧集材機の乱巻き防止機能―のそれぞれを説明・実演し、架線式グラップルに搭載したカメラによる撮影映像をオペレータが目視しながら1人作業で集材および造材をこなす様子を示した。
 さらに、林野庁の補助事業「林業機械・木質系新素材の開発・実証」で開発中のAIを活用することによって、集材すべき材を自動で見つけてつかみ上げ、搬送・荷下ろしする一連の集材工程の実演、オペレータが見ているモニター映像、自動集材の際に木を発見する場面の画像認識(大型モニター表示)、また、油圧集材機のドラム内でワイヤーロープが絡み合ってしまう「乱巻き」の予兆となるワイヤーロープの緩んだ状態をAIで判別する開発状況も披露した。
 架線集材グラップルBLG―16R+油圧集材機YR―302Eの組み合わせによる架線集材システムはすでに市販され、架線集材の安全性向上に寄与しているが、会場では、さらなる自動化の進展とシステムの普及に期待する声が聞かれた。

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