食料価格指数が4カ月連続で低下/FAO

FAO(国際連合食糧農業機関)は9日、2025年12月のFAO食品価格指数を平均124・3ポイント(前月比0・6%減)と公表した。これにより、同指数は4カ月連続で前年同月比を下回り、2025年後半にみられた価格低下が継続していることが確認された。
一方、2025年通年の平均値は127・2ポイントで、2024年の平均を4・3%上回った。
FAO食料価格指数は、主要な食料品を対象とした国際価格の動向を示す代表的な指標で、穀物、植物油、肉類、乳製品、砂糖の5つのカテゴリーから構成されている。同指数は2014~2016年の平均輸出シェアを基準に算出され、世界の食料市場の価格動向を総合的に把握する上で重要な役割を果たしている。
2025年12月の食料価格指数をカテゴリー別にみていくと、穀物価格指数は前月比1・7%上昇し、107・3ポイントだった。主に小麦価格が黒海地域からの輸出懸念を背景に押し上げられたことが要因。一方で、アルゼンチンやオーストラリアなど主要産地での潤沢な供給もあり、全体として市場は供給過剰感をはらんでいる。
米価格は、収穫圧力の緩和や需要増により全市場セグメントで上昇。2025年通年の穀物価格指数は107・9ポイントと前年に比べ4・9%低下し、2020年以来の低水準を記録している。
植物油価格指数は164・6ポイントで前月比0・2%低下したものの高水準を維持。2025年の年間平均は161・6ポイントと2024年平均を17・1%上回り、3年ぶりの高水準となった。この背景には、世界的な供給ひっ迫と高い輸入需要がある。
肉類価格指数は123・6ポイントで前月より1・3%低下した。2025年の年間平均は123・2ポイントで、前年より5・1%の上昇。
乳製品価格指数は12月に大幅な低下となった。特にバター価格の急落が指数全体に影響した。一方、チーズや脱脂粉乳の価格は地域差はあるものの比較的安定。2025年の平均指数は146・9ポイントと前年比13・2%上昇したが、季節性や輸出供給量の変化が短期の価格動向を左右した。
砂糖価格指数は前月比2・4%上昇したものの、前年比では依然として大幅な低下が続いた。2025年の平均指数は104・3ポイントで前年比17・0%の下落となり、2020年以来の最低年率を記録。これは、インドなどの輸出余力が高まったことによる供給過剰などが影響している。









