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令和8年1月12日発行 第3582号 掲載

花粉の少ない森林づくり目指し/全国林業改良普及協会がシンポジウム

 全国林業改良普及協会は昨年12月20日、神奈川県横浜市の横浜シンポジアで「花粉症ゼロを目指す 全国花粉の少ない森林づくりシンポジウム2025」を開催した。
 林野庁森林整備部森林利用課花粉発生源対策企画班課長補佐の小林亜希美氏が「花粉症と花粉の少ない森林づくり」と題して講演。小林氏は戦後に造成された人工林が本格的な利用期を迎えていることを踏まえ、「主伐や再造林をすることが林業の基本であり、花粉発生源対策にも大きく貢献する」と述べた。こうした林業の営みが花粉の少ない森づくりにつながるという理解を促すことが重要。国産材を積極的に活用し、「伐って、使って、植えて、育てる」森林資源の循環利用の確立を目指していくことを強調した。
 また、森林総研林木育種センター育種部長の栗田学氏が「花粉の少ない品種の開発」というタイトルで発表。▽花粉の少ないスギ・ヒノキ品種▽無花粉スギ品種▽特定母樹―の開発の流れや特性についてスライドを示しながら解説した。
 林木育種とは人間生活に役立つように樹木の特性を遺伝的に改良すること。役立つ性質のものを選ぶことを繰り返すのが育種の進め方だ。
 花粉の少ない品種の原種配布本数は増加傾向にあり、普及は順調に進んでいるという。栗田氏は「今後は成長の優れたエリートツリーから花粉の少ない品種を開発することを計画しており、関係機関と連携しながらニーズを分析して研究を進めていきたい」と話した。
 また、神奈川県自然環境保全センター研究連携課主任研究員の齋藤央嗣氏が「神奈川県の花粉発生源対策」、元千葉県農林総合センター森林研究所所長の福島成樹氏が「花粉量予測のための雄花量調査」、気象予報士の村山貢司氏が「気象と花粉」、JAPOC運営委員長の志賀彰氏が「花粉問題対策事業者協議会による花粉対策製品認証について」、柊みみはなのどクリニック桜山の鈴木元彦院長が「花粉症の予防と治療」と題してそれぞれ講演した。
 会場には無花粉スギと無花粉ヒノキの実物を用意し、顕微鏡で観察できるコーナーを設けた。空調機器やマスクといった花粉症対策グッズの展示もあった。

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