MENU
令和8年1月12日発行 第3582号 掲載

ニューヨークに植物工場の拠点/クボタ

 (株)クボタ(花田晋吾社長)は昨年12月22日、米国ニューヨーク市に人工光型植物工場の販売事業の立ち上げに向けたマーケティング拠点Kubota Urban Agriculture Marketing Office(「KUAMO」)を開設したと発表した。KUAMOには、同社が出資する(株)プランテックス(山田耕資社長・東京都江東区東雲)が開発する完全閉鎖型植物栽培システムを導入しており、今後、同栽培システムも活用し、現地における植物工場や栽培作物に関するニーズや嗜好、課題の調査、顧客候補や事業パートナーの開拓などを推進していく。
 同社によると、米国では、西海岸が野菜や果物などの主要な生産地であり、東海岸の都市圏が大消費地となっている。両地域が地理的に離れているため、輸送に伴う鮮度低下やコスト増加、温室効果ガスの排出などの環境負荷の増大が問題となっている。
 さらに生産地である西海岸では、気候変動に伴う旱魃や人口増加による深刻な水不足に加え、農業現場における労働力の確保が難しくなっていることから、米国は野菜等の持続的な安定生産・供給に関するリスクを抱えている。
 こうしたことから、気候に左右されず年間を通じて安定した作物生産が可能で、都市近郊の限られた土地でも高収量を実現する生産方式として、LEDなどの人工光源を用いて室内で栽培環境を制御しながら作物を栽培する「人工光型植物工場」が着目されている。中でもプランテックスの栽培システムは、小さく区切った閉鎖空間内の栽培環境を精緻に制御する独自の方式を採用することにより、他方式よりも高い品質安定性と生産性を実現している。
 これらの状況を踏まえて、同社は米国における安定的で効率的な食料生産への貢献を目指し、米国ニューヨーク州にマーケティング拠点「KUAMO」を開設した。
 「KUAMO」には、プランテックスの栽培システムを導入しており、同社と連携して現地でのテストサンプル等に用いる作物を生産する環境を整えた。今後、本拠点を活用し、人工光型植物工場の販売事業に関するマーケティング活動を米国で推進していく。
 〈「KUAMO」の概要〉
 ▽施設名称=Kubota Urban Agriculture Marketing Office(「KUAMO」)
 ▽設立年月=2025年11月
 ▽所在地=米国ニューヨーク州ニューヨーク市 ブルックリン区
 ▽活動内容=米国における人工光型植物工場のマーケティング活動
 ▽導入設備を用いた野菜のテスト生産導入設備=プランテックス製完全閉鎖型植物栽培システム、その他養液供給装置等の栽培システムの運用に必要な機器

カテゴリー別最新ニュース