欧州で好評の乗用モーアを国内投入/井関農機・2026年度上半期新商品

井関農機(株)(冨安司郎社長・愛媛県松山市馬木町700)が昨年12月11日に発表した2026年度上期新商品の開発のねらい、主な特徴、希望小売価格などを紹介する。
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〈ヰセキコンバイン FKシリーズ〉
▽開発のねらい=2・3条刈クラスの小型コンバインの需要は減少しているが、中山間地域などの狭小な区画では依然として小型コンバインが必要とされており、また、高齢化の進行により軽量で操作が容易な機種へのニーズも根強く存在する。こうした状況を踏まえ、新モデルを投入する。
▽発売型式=FK214(2条刈、14・0PS)、FK217(同、16・9PS)、FK220(同、19・6PS)、FK223(同、23・0PS)、FK320(3条刈、19・6PS)、FK323(同、23・0PS)
▽主な特徴=(1)簡単操作。主変速レバーには刈取部昇降スッチが配置されており、レバーから手を放さずに刈取部上下の操作が行える(2)刈取部の高さを設定位置まで上昇・下降をワンタッチで行うことができる(3)手こぎ安全装置(両手操作方式)
▽発売時期=2026年1月
▽希望小売価格 FK214=268万4000円~308万円、FK323=524万7000円~534万6000円
〈ヰセキ一輪管理機KSX3シリーズ〉
▽開発のねらい=一輪管理機はコンパクトで扱いやすい特徴を活かして、主に野菜農家の畝間での中耕培土や、土揚げ作業に使用されている。今回、従来機にさらなるレバーの使いやすさや緊急時の安全向上などの改良を加えた新モデルを投入する。
▽発売型式=KSX303(3・0PS)/KSX453(4・2PS)/KSX653(6・3PS)
▽主な特徴=(1)分割車輪(2W型)1輪・2輪の切替えが工具レスで、タイヤの組み換えのみで簡単にできる、分割車輪を採用。傾斜地や狭いうね間作業は1輪で、うね立て・培土作業は安定した2輪でというように作業条件によって使い分けることにより作業の幅が広がる(2)ロータリカバーを前後スライドできる(KSX453、KSX653)(3)セル仕様(G型、KSX453、KSX653)(4)フィンガークラッチレバー(主クラッチ(走行およびロータリ)の入り切りはハンドルを握ったまま操作できる(5)バランスを崩した時など緊急時に緊急停止ワイヤー(H仕様除く)を押す、または引くことによって簡単にクラッチを切ることができる。
▽発売時期=KSX303:2025年12月、KSX453:2025年10月、KSX653:2025年10月
▽希望小売価格=KSX303=28万500円、KSX453=31万5700円~36万3000円、KSX653=34万6500円~39万7100円
〈ヰセキ歩行型全自動野菜移植機PVZ100シリーズ〉
▽開発のねらい=野菜の大産地では若い後継者が多く、軽労化と効率を重視した経営を行っており、効率の良い全自動野菜移植機が求められている。また、キャベツ栽培以外にスイートコーン栽培にも力を入れる多角経営化も一部産地で見られる。高能率でスイートコーンとキャベツの作業体系に適応した歩行型全自動自動野菜稙機「PVZ100」を投入する。
▽発売型式=PVZ100―90WL
▽主な特徴=(1)スイートコーンの栽培体系である1畝2条(条間35センチ前後)に往復2条で対応できるトレッドを採用。また、キャベツの1畝60センチの栽培体系にも適応可能(2)軽量な機体なので傾斜地でも扱いやすく、作業者はセルトレイを機械にセットするだけで全自動できれいに植え付けることができる(3)圃場で休憩時などに機体下降を防止できる「機体下降ストッパ」を標準装備した(4)2次元コードで取扱説明書が参照可能。
▽発売時期=2025年12月
▽希望小売価格=178万7500円(PVZ100―90WL)
〈ヰセキ乗用全自動野菜移植機PVDR200シリーズ〉
▽開発のねらい=PVDR200はキャベツ等の大規模栽培に適した乗用の高能率野菜移植機。経営効率向上のために短時間で広い面積の作業を行いたいという要望に応え、植付速度向上や条間適応範囲向上を織り込み高能率な移植作業を実現している。
▽発売型式=PVDR200
▽主な特徴=(1)植付最高速度0・55メートル/秒で作業可能。歩行型の約2倍の高能率作業(2)植付条間45~66センチ対応、従来寸法と合わせて6パターンで調整が可能(3)予備苗台に左右片側6段×2カ所、苗のせ台に4枚で最大16枚積載可能に(4)作業時にペダルを踏み込んで設定した速度にレバーひとつで固定できる。ペダルを踏み続ける必要がなく疲れを低減できる(5)覆土ローラには土離れが良く耐久性に優れた「アルミ製ローラ」を採用。
▽希望小売価格=370万4800円(PVDR200―RS)
〈ヰセキ乗用モーアSXG216〉
▽開発のねらい=ゴルフ場や空港、高速道路、公園などの芝・草刈り作業において欠かすことのできない乗用モーアの需要は、堅調に推移している。今回、先に国内に投入しているSXG327よりもコンパクトでシンプルな乗用モーアのSXG216をラインアップに追加し、景観整備市場で販売拡大を図っていく。
▽発売型式=SXG216(13・6PS)
▽主な特徴=(1)小型乗用モーアでありながら高耐久なディーゼルエンジンを搭載、粘り強い作業を実現(2)本体とコレクタ(集草機)が一体となったスタイリッシュでコンパクトな機体サイズ(3)刈幅は40インチ(1016ミリ)のセンター排出方式を採用(4)320リットルの大容量コンテナを搭載し連続作業に優れている(5)作業者が離席するとエンジンが停止する離席検知機能を装備(6)ロプスとシートベルトを標準装備。合わせてシートベルトリマインダー機能で着用を促す。
▽発売時期=2026年4月
▽希望小売価格=オープン価格
〈欧州向け乗用モーアSXG216―7〉
▽開発のねらい=欧州景観整備市場において、SXG2シリーズはその高い基本性能と快適な仕様から、エントリーモデルとしてプライベートからセミプロユーザー層を中心に好評を得ている。今回、環境・安全意識の高い欧州に合わせた変更を行う。さらに居住性・操作性と幅広い適応力に加え、より安心・安全で快適な作業を実現する。
▽発売型式(本機)=SXG216―7、モーア:SCMA40―SXG2(センター排出)、コレクタ:SBC402×7(集草)
▽主な特徴=(1)作業方向を選ばない2ブレードセンター集草方式と、重負荷条件でも連続対応可能な性能に加え、最高速11キロ/時により早く効率的な刈り込みができる(2)登坂力にも優れ、傾斜地での作業性能を発揮する(3)仕上げ刈りが不要。
▽主な変更点=(1)HVO燃料対応(2)ステアリングハンドルの操作性向上(3)後進草刈り可能スイッチ位置の最適化(4)スライド付きシート搭載(5)最低刈高さを従来の30ミリから25ミリへ変更。これにより現地要望に沿った作業条件の選択が可能。
▽発売時期=2026年3月
〈欧州向け乗用モーア(電動)SXGE2―7〉
▽開発のねらい=2019年にEUより発表された「欧州グリーンディール」により、欧州では持続可能な経済成長と脱炭素の両立を目指し、2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにするため、景観整備機械においても電動化の流れが進んでいる。これまで欧州景観整備市場にて電動モーアSXGE2の限定販売を進めてきたが、今回、稼働時間の延長や騒音低減を取り込み本格的な市場展開を図っていく。
▽発売型式=本機:SXGE2―7(電動)コレクタ:SBC402×7(集草、ディーゼル共通)、モーア:SCMA40―SXG2(センター排出、ディーゼル共通)
主な特徴=(1)欧州景観整備市場で高い評価を得ているディーゼルエンジン仕様のSXG216をベースにリチウムイオンバッテリー(容量7・92キロワット時)を搭載した乗用モーアを開発、ゼロエミッション対応の電動製品として欧州へ投入した。電動化により、排出ガスゼロを実現するとともに低騒音、低振動で快適な作業環境を提供する。
〈モデルチェンジによる変更点〉(1)連続作業時間の延長(2)騒音を抑えたスムーズな走行を実現、快適性をさらに高める(3)ステアリングハンドルの操作性向上(4)後進草刈り可能スイッチ位置の最適化(4)スライド付きシート(5)最低刈高さ変更。サッカー場などからの要望に応え、最低刈高さを従来の30ミリから25ミリへ変更した。
▽発売時期=2026年3月









