農業総産出額10.8兆円/農林水産省・令和6年調べ

農林水産省は昨年12月23日、令和6年の農業総産出額及び生産農業所得(全国)並びに、農業産出額及び生産農業所得(都道府県別)を発表した。それによると、6年の全国の農業総産出額は10兆7801億円となり、前年(令和5年)に比べ1兆2849億円(13・5%)増加した。5年は過去20年間で最も高い値だったが、6年は米や野菜の価格上昇でさらに増額し、平成8年以来28年ぶりに10兆円台を記録した。
6年の生産農業所得は3兆9649億円。農産物の価格上昇などが影響し、同6728億円(20・4%)と大幅な増加をみせた。
農業総産出額を品目別にみると、米は2兆5524億円だった。主食用米の価格高騰などにより、前年比1兆331億円(68・0%)の増加。「令和の米騒動」ともいわれた民間在庫量の減少により、主食用米の取引価格が大幅に上昇したことなどに起因する。
イモ類は2565億円で、同264億円(11・5%)増加。これは、春の多雨、夏の高温などでバレイショの生産量が減少し、価格が上昇したためと考えられる。
野菜は2兆5510億円で、同2267億円(9・8%)増加。夏の高温などでキャベツ、レタス、ハクサイ等の生産量が減少し、価格が上昇したことなどが影響。果実も、夏の高温などによる生産量の減少で、ミカンやリンゴをはじめ、様々な品目の価格が上がったことから、同522億円(5・4%)増加の1兆112億円となった。
畜産部門においては、肉用牛が7861億円で同165億円(2・1%)増加。これは、令和2~3年にかけて乳用牛への和牛受精卵の利用割合や繁殖雌牛の増加で出生頭数が増え、6年の和牛出荷頭数が増加したことが寄与した。生乳は8937億円で同627億円(7・5%)増加。豚は7567億円で同373億円(5・2%)増加。
なお、鶏卵は5764億円で同1649億円(22・2%)と大幅に減少した。この要因としては、令和4年10月以降に発生した鳥インフルエンザの影響により減少した生産量が回復傾向で推移する中、価格が前年より低下したことなどがあげられる。ブロイラーは同212億円(4・7%)減少し4259億円となった。
一方、都道府県別の農業産出額及び生産農業所得をみると、47都道府県全てで前年を上回る農業産出額を記録した。
6年の農業産出額上位5道県は、1位が北海道1兆4817億円(前年比9・9%増)、2位が鹿児島5689億円(同4・6%増)、次いで茨城5494億円(同21・1%増)、千葉4533億円(同12・5%増)、青森4119億円(同18・8%増)となっている。
産出額の都道府県別割合をみると、耕種部門では、米は新潟(構成割合8・1%)、イモ類と野菜は北海道(同26・2%、同9・3%)、果実は青森(同12・2%)、花きは愛知(同15・5%)が、それぞれ最も高い割合を占めた。一方、畜産部門では、生乳と肉用牛は北海道(同53・6%、同15・9%)、豚とブロイラーは鹿児島(同12・0%、同24・7%)、鶏卵は千葉(同6・8%)が最多となっている。









