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令和8年1月5日発行 第3581号 掲載

木材の可能性広げる都市部の中高層ビル/都市の木造化を推進

 この先のトレンドとして、木材をふんだんに駆使した中高層ビルディングが都市部でも占める割合を伸ばしていきそうだ。マンション、ホテルはもちろん、社屋に至るまで、その活用は今後さらに広がっていくと見られる。コンクリートと鉄筋のビルディング街から、木造高層ビル群へのシフトチェンジ。木材の新たな需要先でもある「非住宅分野」として着々と根を張りつつある。
 なぜ、注目されるのか。1つには現在進行中の地球温暖化への対策と密接な関わりを持っている。政府が2050年にカーボンニュートラルの実現を目指した政策を示しており、「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」の施行を経て「森林(もり)を活かす都市(まち)づくり」が本格始動している。
 平成22(2010)年制定の「公共建築物等木材利用促進法」を改正した同法「通称・都市(まち)の木造化推進法」の登場によって、改めて、製造・加工時のエネルギー消費が鉄やコンクリート等の建築資材よりも比較的少なく、建築に係る二酸化炭素の排出削減に貢献する木材がクローズアップされてきた。
 しかも技術的に燃えやすい、腐りやすいという木材が抱える負のイメージを払拭するような木質耐火部材や新たな接合方法の開発が進展し、この先の展開を支えるようになっている。
 この結果、例えば令和5年度の「森林・林業白書」では、中高層建築物、低層非住宅建築物、内装木質化に分けて写真入りで木材利用の事例を紹介するまでになっている。野村不動産溜池山王ビル、水戸市民会館、岡山大学共有共創コモンズなどを載せて、木造化、木質化に取り組む例が増えつつある現状をアピールしている。

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