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令和8年1月5日発行 第3581号 掲載

計画達成に資する先進技術/食料・農業・農村基本計画

 基本計画が掲げる目標・KPIの達成に資する先進技術についてみると、生産性向上・生産コスト低減の技術としては、▽農地の大区画化等の基盤整備▽スマート農業技術の導入▽ドローン直播等▽乾田直播・再生二期作等の実証・導入▽多収性・高温耐性品種の開発・導入▽適量施肥等の精密管理▽排水対策(麦・大豆)―などが提示されている。
 また、環境負荷の低減に向けた対応技術としては、▽J―クレジット制度等も活用した中干し期間の延長▽メタン削減技術の開発・利用▽水稲有機栽培技術の普及(自動抑草ロボット、乗用型除草機等を活用した機械除草体系の確立・普及)―などを示している。
 具体的な栽培体系の一例をみると、農研機構は昨年12月に開催した「水田輪作新技術プロジェクト」キックオフフォーラムにて「高収益水田輪作を実現する省力スマート技術パッケージ」を提案した。土地利用型農業で水田をフル活用して生産性と収益性を向上させる新たな農業技術として、同機構がパッケージ化したもの。
 内容をみると、NARO(農研機構)方式乾田直播・スマート農業技術導入による省人化(時間当たり収益向上)及び多収品種・多収栽培技術導入による多収化(面積当たり収益向上)を組み合わせて生産性向上を図るもので、同機構はそれらの要素技術の開発を令和3~7年度に進めてきた。乾田直播では「乾田直播栽培技術マニュアル―プラウ耕鎮圧体系―」を取りまとめており、昨年11月には東北地方における乾田直播栽培技術標準作業手順書の新たな地域版6編を公開。また、多収品種では多収で暑さに強い良食味品種「にじのきらめき」などを育成。
 農研機構はキックオフフォーラムにて、これらの水稲低コスト生産技術と、麦・大豆をはじめ飼料用トウモロコシやタマネギなどの生産を組み合わせた水田輪作を提示。令和8年から(1)要素技術のパッケージ化(2)地域に合わせたチューニング(3)パッケージ技術SOP作成などによって、各地域で水田輪作体系を構築し、普及を推進していくとしている。
 また、同フォーラムでは実証事例として、多収品種「にじのきらめき」を活用した関東における乾田直播栽培の取り組みなども示した。

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