米価高背景に更新需要増大/除雪機特集

今年の除雪機商戦は、降雪が例年より遅く、走り出しとしては、芳しくなかったが、12月初旬の日本海側の降雪で、一気にムードが上がり、取材先から聞こえてくるのは、「まずは順調な動き」「手応えがあり、悪くない」という反応だった。やはり米の価格が高値圏に張り付いており、トラクタ、コンバイン、田植機という本機需要の手堅さが背景にあるのは間違いない。また、除雪機を冬場の重要な商品アイテムに位置づけている販売店が増え、その取り組みが実績に反映されているといえよう。
販売店の何軒かに、除雪機の動きを聞いたが、この時期、電話の対応だけでも専従を置かないと「機会ロス」になってしまうようで、お店はピリピリ。「電話は夕方以降に」と、やんわりと謝絶されたりした。
メーカーサイドも、生産は計画通りで、注目のホンダの今期の新製品である「新型ハイブリッド除雪機(JXタイプ)」は、操作性の良さが販売店から好評で、「更新需要の獲得が進んでいる」という。
除雪機の市場は年間何台くらいか。本紙では、2011年から主力メーカー、ディーラーの取材で推計台数を掲載していきたが、降雪量の多寡で大きく振幅するのが特徴で、安定した台数としては、ここ数年2万台から2万5000台で落ち着いている。
ここらに焦点を合わせて業界の課題である「除雪機の需要を大切にして、通年販売化」に業界あげて挑戦すべきだろう。
また、最近の除雪機商戦で、新しい市場を創造しているのが「歩行型ドーザー(電動モーター)」である。電動の良さである、使いやすさ、作業環境の静かさなどで、再び脚光を浴びている。価格、取り回しの良さが、市場にうまくミートしているといえよう。
もうひとつ、農村市場で活躍しているのがトラクタマウント式のスノーブロワだ。大型トラクタ(150馬力超)の所有台数が増える中、その通年稼働時間が増えるように、このほどタカキタからフロント3P直装式も登場し、受注生産で市場を拡大しているのは評価できる。









