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令和7年12月15日発行 第3580号 掲載

輪作で水田フル活用/農研機構が「水田輪作新技術プロジェクト」キックオフフォーラム開催

 農研機構は11日、茨城県つくば市のつくば国際会議場およびWebにて、「水田輪作新技術プロジェクト」キックオフフォーラムを開催した。
 水田輪作新技術プロジェクトとは、水田フル活用に向けて、土地利用型農業をベースとする新たな技術をパッケージ化して利用拡大を目指す、農研機構の新たな取り組み。
 同キックオフフォーラムは、基調講演、水田輪作に資する新たな農業技術の紹介、パネルディスカッション―の3部構成で進み、乾田直播をはじめとした新技術のメリットや活用状況について情報発信した。
 基調講演では、農研機構本部企画戦略本部セグメントⅡ理事室室長の古畑昌巳氏が「高収益水田輪作を実現する省力スマート技術パッケージの開発・導入」をテーマに登壇。水田輪作新技術プロジェクトのコア技術として「NARO方式乾田直播栽培」を紹介した。
 その特徴として(1)作業の省人化(2)水稲の収量確保、多収化(3)畑作物の多収化―をあげ、令和7年度の普及面積は1万ヘクタールを超える見込みであるなどと報告。
 また、農研機構では他にも水田輪作体系に関わる様々な技術を開発しているが、令和8年からは、これらの技術を水田輪作新技術プロジェクトとしてパッケージ化し、地域に合わせた調整やSOP作成を行うことによって、各地域に適した水田輪作体系の構築を推進していくとした。
 続いて、新たな農業技術に関する招待講演として、(株)クボタの農機国内本部担い手戦略推進室技術顧問の菊池昌彦氏が、タマネギの直播栽培技術について解説。菊池氏は、農研機構の特許技術をJA全農が共同研究し、クボタが改良を重ねて製品化した「たまねぎ直播機」を紹介した。
 菊池氏は、同機で安定生産するための土壌条件や施肥技術のポイントなどを示し、「水田輪作でのタマネギ直播栽培の取り組みに期待している」などと述べた。

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