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令和7年12月8日発行 第3579号 掲載

魅せる演出でアグリテクニカ来場者にアピール/欧州視察から 独仏の農業事情(2)

 今回は、アグリテクニカ2025に出展されていた各企業のブース及び展示について紹介したい。
 今回、世界52カ国から2849社が出展。大半はドイツからの出展(927社)。次いでイタリア(339社)、中国(250社)、トルコ(161社)、オランダ(121社)が続き、ドイツ国外からの出展者は全体の約68・5%を占めた。
 日本からはクボタ、ヤンマーなどが出展した。各社は、独自のテーマで工夫を凝らしながら来場者に製品・技術をアピールした。
 クボタは、自動化、持続可能性、デジタル化の3つを柱としてブースを展開。欧州向けの大型トラクタを中心に、大型ディスクモア、カルチベーターなどを装着して展示。また、トラクタのキャビンを吊り上げ、ミッションを見えるようにした展示には多くの来場者が注目し、農機の中身への興味は世界共通であると感じられた。その他、自律型の芝刈機など、欧州市場向けの機械をアピールした。
 ヤンマーはインドのITL(International Tractors Limited)社のブースにおいて、海外向けトラクタなどを展示。除雪作業用のアタッチメントやモアなどを装着し、景観整備や果樹園に向けたトラクタを提案した。
 CNH社は、New HollandやCaseの農機を中心に展示。ホールの約半分の敷地を使い、大型機械を展示した。AI、自動化など、最新技術を搭載した農機を紹介。光とディスプレイで会場全体をNew Hollandの青色で包みこみ、来場者を同社の空間に誘った。
 ジョンディア社とクラース社は、1ホールを2社で展開。アグリテクニカで最も広い敷地での展示となった。
 ジョンディア社は、開発中の電動トラクタ「E―Power」のプロトタイプを初披露した。130馬力の出力を誇り、排気ガスがゼロで騒音が少なく、環境に配慮した農業に貢献できる。同社の会場には2階建てのブースが作られ、そこから広大な会場が望めるようになっていた。また、収穫機の展示にはプロジェクションマッピングを使用し、実際に機械が収穫作業をしているような演出で来場者にアピールした。
 クラース社は会場が20のエリアに分けられ、それぞれのテーマで農機を提案。また、ゲーム感覚で農機の操縦が体験できるシミュレーターが用意され、家族連れで来場した子供たちが楽しんでいた。
 今回の展示会で感じたことは、各社が特色を活かし、企業の理念やテーマを魅せる演出で伝えるところ。企業独自の空間を作り、製品・技術を分かりやすくアピールする重要性を感じた。

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