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令和7年12月8日発行 第3579号 掲載

農業機械士全国大会富山大会から:富山支部が報告/トラクタ・作業機特集

 全国農業機械士協議会(小川雅器会長)は11月14日、富山県富山市で第48回農業機械士全国大会富山大会を開催した(既報)。午前中はスマート農業普及センターにてトラクタ競技会を実施。午後は農協会館に移動して、第50回通常総会ならびに全国大会富山大会式典を開催した。ここでは、全国大会富山大会式典で実施された富山県農業機械士会副会長・柳澤慶幸氏による活動事例報告「富山県農業機械士会朝日支部の活動について」の概要をみる。
 柳澤氏はまず富山県及び朝日町の概要を説明。朝日町は富山県の東側の入口に位置し、海と山に囲まれた人口約1万人の町。富山県は総面積2万2630ヘクタールのうち、耕地面積は1430ヘクタールを占め、そのほとんどが水田1390ヘクタールで水田率は95・4%(令和5年、全国1位)となっている。富山県農業は豊富な水と整備された水田を背景に、米を主体に発展し、農業産出額の約7割が米となっている。
 県内の農作業事故状況を見ると、令和5年の事故は23件となり、そのうち死亡事故は8件、うち農業機械に係る死亡事故は0件、熱中症は3件であった。これには年次変動があり、毎年農業機械に係る事故の割合が多くなっているという。
 柳澤氏は次いで、富山県農業機械士会の取り組みを紹介した。富山県農業機械士会は昭和40年に前身組織を発足し、53年に機械士会と改称。農業機械の運転調整・技術・運営管理などの技術向上や農作業安全意識醸成、会員相互の親睦を図る目的で活動を続けている。
 技術向上ならびに農作業安全においては、農業機械利用技術研修会として、トレーラ牽引やフレールモア着脱を競う農業機械利用技術競技大会、機械作業の注意点や応急処置を座学で学ぶ農作業安全研修などを実施。また、スマート農業技術を駆使するべく、主要メーカーにおける最新技術に関する研修などを行っていると述べた。
 そして、富山県農業機械士会朝日支部の支部活動では、機械士以外の担い手も含めた「アグリ・ネット・ASAHI」として活動を展開しているとした。最新農機の実演や、労働安全コンサルタントによる安全で効率的な草刈り指導、作業機装着トラクタの公道走行における注意事項のPR、高齢者等への農作業安全の声かけ、熱中症対策のワークショップ、地元警察からの公道走行等の安全指導、消防組合による救命講習、町長も参加しての情報交換会など幅広い取り組みを実施していると言及。
 柳澤氏は最後に、今後も地域ぐるみで農作業安全の啓発を行い、町・JAと連携した担い手の育成・確保を進め、スマート農業技術の習得と機械操作技術の向上を図っていく、と決意を述べた。

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