世界一の規模を誇る展示会アグリテクニカ盛況/欧州視察から 独仏の農業事情(1)

ドイツ・ハノーファーにある国際見本市会場にて11月9~15日の1週間かけて行われたアグリテクニカ2025(主催DLG=ドイツ農業協会)は、世界一の規模を誇る展示会である。
世界52カ国から2849社が出展。期間中は、171の国から47万6000人が来場、過去最大規模となり、同展示会への世界的な関心の高さがうかがえる。今回は、会場の23ホール+屋外展示エリアが使用され、総展示面積は約45ヘクタール。これは東京ドームおよそ9・6個分にも及ぶ。場内には巡回バスが走っており、広大な会場の移動を助けていた。
また、大会専用のアプリが提供され、行きたい企業を検索しブースを登録することにより、現在地からブースまでの経路が会場地図に示されるなど、広大な会場でも迷わず目的地にたどり着ける便利なサービスも提供されていた。
2849の出展者のうち大半はドイツからの出展(927社)。次いでイタリア(339社)、中国(250社)、トルコ(161社)、オランダ(121社)が続き、ドイツ国外からの出展社は全体の約68・5%を占めた。日本からは、クボタ、ヤンマー、サタケなどが出展した。
今回のテーマは「TOUCH SMART EFFICIENCY」(スマート技術により、効率性に触れる)。EFFICIENCYとは、効率性という意味。アグリテクニカ新技術チェアマンのマルクス・デメル氏は、「様々なスマート技術により、農業の効率化を提案する。また、農家に新しいスマート技術に触れてもらうことにより、効率性を提案していくことがテーマとなっている。ここで言う効率性とは、農家にとって経済的に優れているという意味だけではなく、自然や土地など環境にやさしいという意味もある」と、テーマに込めた思いを説明した。
また、今回初の試みとして、ホール21にデジタルファームセンターを開設した。GPS、ドローン、センシングなど、デジタル農業のための製品とソリューションの関連企業が集約され、各企業がデジタル化やAI、ロボティクスを提案。作物生産において、いかに収益性の高い形で活用できるかを示した。
ドイツでは職業訓練の制度があり、農業の訓練生を募集するブースも数多く出展しており、会場は学生をはじめとした若い来場者で賑わい、活気にあふれていた。家族連れの来場者も多く、日本の展示会とは違った雰囲気だった。
ブランドイメージの浸透、農機を実際に見て乗って触ってもらう技術力のアピールなど、各企業はテーマを明確にしてブースを展開。それぞれの製品を提案していた。









