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令和7年12月1日発行 第3578号 掲載

日農工 トラクタ部会:中型の需要が好転/特集 持続可能な農業に重要な土作り関連機器

 【トラクタ部会(鶴田慎哉部会長)】
 まず、本年の実績を見ますと、1~10月の国内出荷台数は2万1778台で対前年比106・7%で推移しています。また、実販につきましては、1~10月実績で2万3797台、対前年比109・5%となりました。
 こうした状況で、本年の動向を申し上げます。
 (1)近年、生産資材の高騰、燃料の値上がり、価格改定の影響により、トラクタ市場は全体的に落ち込んでいます。特に昨年は高温障害が発生し、市場は大幅に減少しましたが、今年に入り、米の概算金が大幅に引き上げられたことで、稲作農家の投資意欲が向上しました。
 (2)馬力別にみると、小型クラスは、これまで、農業従事者の減少によって需要が減少傾向にありましたが、今年に入り下げ止まりが見られます。米の概算金引き上げにより、中型クラスを中心に需要が好転しました。大型クラスは、スマート農機導入支援事業等により、直進アシスト機能付きトラクタや自動運転トラクタの販売が好調でした。以上のことから、今年の需要見通しにつきましては、実販ベースで対前年比106%といたしました。
 次に、来年の需要見通しです。
 (1)引き続き、米価の高止まりが継続すると、担い手農家を中心に生産性向上に向けた投資意欲が維持され、小型クラスでも減少傾向が和らぐものと予測しております。
 (2)しかしながら、農業資材や燃料、飼料などの価格高騰、異常気象などが農業経営へ深刻な影響も与えており、農機市場への影響も懸念されるところです。
 (3)また、農業従事者の高齢化と減少も深刻な課題となっています。農家の営農継続を支援する対策として、農地の集積・集約化やスマート農業技術の導入などの施策が継続されています。今後、ロボット農機が着実に普及し、担い手農家向けの大型クラスで需要喚起が図られるものと期待しております。
 以上のように、国内市場は、依然として不透明な部分が多い状況ですが、来年につきましては、実販ベースで、対前年比99%といたしました。

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