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令和7年12月1日発行 第3578号 掲載

三州産業:サツマイモ用マルチ蒸熱処理装置/九州特集

 三州産業(株)(竹之内浩樹社長・鹿児島県鹿児島市南栄4の11の2)の「サツマイモ用マルチ蒸熱処理装置」は、サツマイモ基腐病対策としての蒸熱処理、収穫後のキュアリング処理、そして出荷前の洗浄後乾燥までをこなす。従来機は基腐病対策として製造されたが、その他の機能を追加して今年リニューアル発売となった。
 蒸熱処理とは、48度C前後の飽和水蒸気で種イモを加熱することで病害を防除する技術。同社は2021年に鹿児島県下のでん粉会社やバイオ苗の製造企業などと共同し、国内で初めて基腐病対策装置として製品化した。消毒に必要な温度と、温度障害(萌芽不良や腐敗)を起こす温度帯が近いため、それを避けるプログラムと、均一に処理する性能などの条件を満たし、同社の担当者は「処理後、病気の発症率を5%以下に抑制した」と胸を張る。JAや各自治体及び酒造会社などに導入された。
 そして、今回追加されたキュアリング処理を施すと、サツマイモの自己治癒を促して傷を修復することで、病原菌の侵入などを防ぎ、貯蔵性が高まる。従来は3~7日間かかっていた処理が、40度C前後で24時間の処理で完了する。その他に、出荷前の洗浄後に乾燥機としても使用できる。
 昨冬に同製品を導入した、青果用サツマイモを栽培する生産者によれば、キュアリング処理や洗浄後の乾燥によって廃棄率が大幅に減っているという。また、処理庫に貨物輸送で使用されるリーファーコンテナを使用し、約4トンの処理も可能になった。
 同社は葉タバコ乾燥機メーカーとして1948年に創業し、約40年前に同製品のベースとなる、植物防疫用の蒸熱処理装置を開発した。これは、海外からマンゴーやパパイヤなどを輸入する際に、それらに寄生する害虫を殺虫するもので、現在タイやベトナムなど十数カ国で稼働している。

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