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令和7年12月1日発行 第3578号 掲載

九州農業の概要:農業産出額1兆9226億円/九州特集

 農林水産省が発表した2023年の九州の農業産出額は、耕種では米や野菜、また、畜産では豚や鶏の価格が上昇したことから、前年に比べ1018億円(5・6%)増加し、1兆9226億円となった。
 主要部門別にみると、耕種において佐賀県を除く6県が22年に比べて上昇した。特に熊本県は野菜が117億円の増加となった。畜産では、福岡県を除く6県が上昇(福岡は前年と同額)。特に鶏は前年に比べ宮崎県が118億円、鹿児島が303億円のそれぞれ増加となった。
 九州の生産農業所得は、農産物の価格が上昇したことなどから、前年に比べ251億円(3・7%)増加し、6952億円となった。一方で、鹿児島の生産農業所得は1534億円で、前年より41億円の増加となったが、農業産出額に占める生産農業所得の割合は28・2%と全国最下位。鹿児島は畜産の割合が約7割と高く、経費高騰が課題だ。
 塩田康一鹿児島県知事が7月に行った定例会見において、24年度の県産農林水産物の輸出額は前年度から約104億円増加し、約471億円だったと報告した。畜産物については、和牛肉の需要の高まりに加え、円安の影響もあり、約176億円(前年度比20%増)となった。
 23年に比べると25年の子牛価格は上昇傾向にあるが、21年の高値を付けた価格にはまだまだ届かない。和牛の輸出増は喜ばしいニュースだが、飼料や資材高騰をカバーするなど、収益性改善の取り組みがより一層必要だ。
 大分県では白ネギの産出額が23年度、初めて100億円を突破した。佐賀県ではそれまで産出額が100億円を超える生産物がなかった。そこで白ネギ、小ネギを合わせた「ネギ産出額100億円プロジェクト」が、21~23年度の計画として立ち上がった。JAや市役所のスタッフでプロジェクトチームを結成し、農地や担い手の確保、技術指導、育苗供給体制の整備など様々な取り組みを実施して達成に至った。計画の最終年度である23年度、ネギ産出額は101億円。前年度より20億円増加して大台に乗った。また、25年度の大分県の当初予算では「園芸基幹品目産地づくり加速化事業」において、ピーマンやトマトなどと並んでネギもその名を連ねている。今後も県産園芸品目の顔として支援体制が続いていくとみられる。

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